夢実現の法則を学ぶ 著書「書くだけで人生が好転する妄想ノート」(久恒啓一著)から

 大学教授・久恒啓一さんが書いた著書「書くだけで人生が好転する妄想ノート」を読みました。志を立て、その計画を紙に書く。毎日、その紙を眺める。1年後に成果をチェックして、反省・修正する。こんな夢実現の法則を学びました。

 「妄想ノート」? 本のタイトルを見た時の第一印象は、ちょっと不思議な感じでしたが、「妄想」に込められたメッセージは、無理と考えず、恥ずかしがらず、自由に、「やりたいこと」を書くということです。まず、志を立てるということでしょう。

 経営コンサルト・作家の神田昌典さん、GMOインターネット会長兼社長の熊谷正寿さん、政治家・実業家の渡辺美樹さんらも同様に、自由な発想で、「大きな夢」を考えることを勧めています。

 毎日、何気なく過ごしてしまう。そんな生活のスタイルを変えるという提言とも言えます。久恒さんは、これらのやりたいことを、「仕事」「趣味・ライフスタイル」「お金・住宅」「その他」に分けて書いています。

 まず、一生の目標を立て、それに基づいて、1年のスケジュールを書いていきます。そうしたら、「妄想ノート」を毎日、眺めることにし、これを習慣付けます。

 「達成した時の様子、達成できてどんな気持ちか?などをできるだけリアルに、こと細かく思い描いてみましょう。それだけでもワクワクし、気持ちが高揚してくると思います。その気持ちが大切なのです」と久恒さんは書いています。

 目標を意識していないと、人間はどうしても楽な方へと流されてしまいます。久恒さんは1日1歩を続けることに集中するよう説いています。そして、1年が経過したら、「やりたいこと」がどう進展したか、しなかったかを見返し、翌年に向けて、修正していきます。

 本の巻末には、久恒さんが31歳から39歳の時に実際に書いた「妄想ノート」が公開されています。詳細に、「やりたいこと」が書かれ、若い時から将来を見据えた人生計画に驚きます。

 「恥ずかしながら×もたくさんあります」と久恒さんは振り返っていますが、そこで、さじを投げたりせず、「なぜダメだったか?」などを考えたことで、徐々に○が増えてきたことを強調しています。

 私も5年ほど前から、「妄想ノート」のように、自分の夢や目標を手帳やノートに書くようにしましたが、毎日、眺める、1年計画の結果を見返す、ということは少し、足りなかったように思います。会社を定年でやめて、新しい生活に入りましたが、改めて、指針を定め、それに基づいた人生計画を立て、充実した毎日を送りたいと思います。