外国人の視点で知る日本の良さ 盆栽や、折り紙、着物、赤提灯の居酒屋など

 日本は外国の人々からどう見られているのか。そんな外国人の視点を知ることで、日本の意外な良さが目に見えてくることが多くあります。日刊ゲンダイの週末特報「訪日外国人が知る別の顔 TOKYO再発見」(2月22日付)を読んで、改めて、その思いを強くしました。

 日本政府観光局の発表によると、昨年度の訪日外国人数は過去最高の1973万7000人となり、45年ぶりに出国日本人数を上回りました。円安の影響も大きいでしょうが、何が引き付けるのかを知ることは自国を学ぶうえで大切です。

 この記事では、「意外な趣味が大ブーム」として、まず、東京が、盆栽の聖地になっていることを紹介しています。盆栽は約20年前から欧米諸国で人気でしたが、最近では、台湾や中国などアジアの国々でも愛好者が増えているそうです。盆栽作家・小林國雄氏のもとには、彼を師とあおぐ外国人が集まり、その数は、「多い月で400~500人。客の半分以上が外国人」(小林氏)といいます。

 私がパリに初めて滞在した25年前、街頭で、盆栽店を見つけて驚いたことがありますが、アートとしての魅力を持つ盆栽熱は高まる一方でしょう。

 日本文化の体験も、外国人観光客を引き付けています。折り紙は、外国人観光客にとっては、マジックにも映るようです。舞妓や芸者、侍、忍者の着物も日本の歴史、伝統を学ぶうえで、人気になっています。日本の技術力を誇るミニ四駆もアジア諸国を中心にここ数年ブームになっているそうです。

 赤提灯の居酒屋や行列覚悟のラーメン店を訪れる外国人観光客も増えているといいます。路地裏歩きにはまる外国人も多いそうです。

 新聞記事を読んで、外国人に人気の文化や伝統、風習を一つ一つ自ら学んでみようと思います。そして、対象のスポットを訪ねてみようとも考えています。合計で約15年間、海外で暮らしましたが、日本を離れて、外から日本を見ると、日本の良さ、悪さがよくわかりました。どちらかというと、治安の良さ、種類が豊富で安い食べ物、時間に正確な電車運行などプラスの面が多くありました。

 外国人の視点をもとに、改めて、「日本」について考えてみようと思います。

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