NHKの朝のドラマ「とと姉ちゃん」の主人公のモデルとなった大橋鎭子さんにならい、多摩川の土手を川崎から日野を目指して歩く 「適応遠足」

 NHKの朝のドラマ「とと姉ちゃん」の主人公のモデルとなった大橋鎭子さんは、自伝「『暮らしの手帖』とわたし」の中で、府立第六(現在の東京都立三田高校)時代、全校生徒が年に二度、川崎から日野まで十里(約40キロ)、多摩川の土手を歩いた「適応遠足」があったことを書いています。当時の校長先生が発案した遠足で、生徒が自分の力に合わせて歩き、途中で疲れたら、各自が、多摩川と交わる鉄道の電車に乗って帰ってきてもいいものでした。まさに、「適応遠足」でした。

 面白く、役立つ遠足です。陽気も良くなってきたため、私も昨日、多摩川の土手を歩いてみました。

 出発点は、JR川崎駅から北東に10分ほど歩いた所にある東海道本線、京浜東北線の鉄橋下です。土手に出た瞬間に、草の香りを感じることができました。新緑も美しく、春が到来したことを実感できます。競馬練習場、サッカー場を見ながら歩き、多摩川大橋を渡ると、ゴルフ場がありました。グリーンが目に鮮やかで、各コースは、樹木で区切られています。コースの幅は狭く、私のような初心者は、OBの連続で、もう少し、腕が上がらないと、河川敷のコースには出ることができないな、と思いました。

 野球場、テニスコートもあります。河川敷には、サイクリングコースが整備され、自転車が次々に私を追い越していきます。コースは羽村市まで続いていますから、今度は、サイクリングにも挑戦したいと思います。ガス橋に出ました。古くは、多摩川の平間の渡しがあった所ですが、東京瓦斯が昭和4年、輸送管を設置した際、住民の要望を受けて、巡視も兼ねた橋を架けたことから、ガス橋と呼ばれたのだそうです。

 多摩川の地図を見ると、渡しの跡が随所にあります。それらを一つ一つ見るのもまた、楽しいでしょう。

 結局、この日、歩いたのは、横須賀線、東海道新幹線、そして、東急目黒線の鉄橋まででした。ここから、武蔵小杉駅まで戻り、川崎へ帰りました。2時間40分を歩き、歩数は約14000歩でした。

 多摩川では下流から、横須賀線など上記の3路線のほかに、東急田園都市線、小田急線、京王相模原線、武蔵野線、京王線、多摩都市モノレール、中央線が順に交差します。今度は、どの路線まで歩こうか、計画を立てるのが楽しくなります。

DSC_9937

多摩川河川敷のゴルフ場

【ポケット版】「暮しの手帖」とわたし (NHK連続テレビ小説『とと姉ちゃん』モチーフ 大橋鎭子の本)

新品価格
¥972から
(2016/5/4 17:18時点)