成功するまで努力を継続 時間は貴重な財産 ニュートンやギボン、ヒューム 【偉人のスタイル】 

 英国の作家・医師であるサミュエル・スマイルズ(1812年12月23日-1904年4月16日)は、著書「自助論」の中で、偉人たちが時間を貴重な財産と考え、成功するまで努力を続けたことを書いています。時間をうまく使い、努力したいものです。

 「過去の偉人はみな、時間を有効に使って豊かな思想や功績を生み出し、その宝を後進のわれわれに譲りわたしてきた」

 スマイルズはまず、こう書いています。意識しないと過ぎ去っていくのが時間です。時間の使い方を改めて考えたいものです。

 スマイルズはそのうえで、「成功を得るまでの気が遠くなるような歳月を耐え抜き、努力しつづけた人間の例も少なくない」として、近代物理学を確立したニュートンや歴史家のギボンが何回も書き直して自著の質を高めたことや、哲学者ヒュームが「英国史」を書くために1日13時間、机に向かっていたことを書いています。

 時間を有効に使った偉人たちの奮闘ぶり、そして、そのおかげで、我々が様々な英知を受け取ってきたことがわかります。

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 「定年後は、確かに収入は減るかもしれませんが、その代わりに、時間というもう一つの人生の財産が手に入るのです。それを考えれば、定年後の年金暮らしというのは、別の豊かさに満たされる恵まれた暮らしといえるのではないでしょうか」

 精神科医で作家の保坂隆さんも、著書「お金をかけない『老後の楽しみ方』」で、同じように、時間が財産であるということを書いています。

 今や、60歳の定年を迎えても、年金は支給されず、年金暮らしというわけにはいきませんが、時間は大切にしたいものです。時間をうまく使わないと、ただ単に時間を消費することになってしまいます。無為に過ごすだけで何も残らないでしょう。偉人のように功績をあげるまでにはいかないかもしれませんが、自分で戦略を立てて、時間を使い、自分の未来を自分で築いていきたいものです。

 「時間は貴重な財産」――。日々、この言葉をかみしめると、いい1日になるはずです。

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