祇園祭2023年はいつからいつまで、どこで? どんな祭りで、見どころは?

 日本三大祭の一つとして知られている京都・祇園祭が2023年も開催されます。祇園祭は2023年はいつからいつまで、どこで行われるのでしょうか。また、祇園祭とは、どんな祭りで、見どころはどういったものでしょうか。

 山鉾巡行が4年ぶりに通常の形で行われる2023年の祇園祭についてまとめました。

祇園祭2023年はいつからいつまで、どこで?

 祇園祭は毎年、

 神事の始まりとなる7月1日の吉符入り(きっぷいり)から、
 7月31日の疫神夏越祭(えきじんじゃなごしさい)まで、

 1か月間にわたって、行われます。

 1か月に及ぶ祭はそう多くないでしょう。

 祇園祭は、八坂神社の祭礼ですが、八坂神社だけでなく、京都市内の多くの場所で行われます。京都が一層、華やぎます。

 祇園祭の主なスケジュールは以下のようになっています。

 7月 2日 くじ取式  山鉾巡行の順番を決めるくじ引き
 7月10日 お迎え提灯 神輿を迎えるための提灯行列 
   10日 神輿洗い  神輿を鴨川の水で洗って清める儀式 
   14日 前祭 宵々々山
   15日 前祭 宵々山
   16日 前祭 宵山
   17日 前祭 山鉾巡行 
   17日 前祭 神幸祭 神輿渡御 
   21日 後祭 宵々々山
   22日 後祭 宵々山
   23日 後祭 宵山
   24日 後祭 山鉾巡行 
   24日 後祭 花傘巡行 
   24日 後祭 還幸祭 神輿渡御 
   28日 神輿洗い  神輿を鴨川の水で洗って清め、神社へかえる儀式 

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祇園祭とはどんな祭り? 歴史や由来は?

 祇園祭は、

 大阪の天神祭
 東京の神田祭、あるいは、青森ねぶた祭

 と並んで、日本三大祭とされています。その伝統通り、歴史があります。

 平安時代の貞寛11年(869年)、八坂神社の前身、祇園社で行われた祇園御霊会(ごりょうえ)がはじまりとされています。

 当時、京の都に疫病が流行し、多数の死者が出ました。疫病は、悪霊のたたりと考えられたため、当時の国の数66にちなんで、66本の鉾を作って、その霊を慰めたといいます。祇園御霊会はしばらく、疫病が流行した時だけに行われましたが、天禄元年(970年)からは年に1回行われるようになりました。

 応仁の乱(1467年)などいくつかの乱で、京の都が荒廃し、中止になった時もありますが、桃山時代から江戸時代にかけて、山鉾は豪華な装いが目立つようになりました。長いの歴史の中では、様々な変遷がありましたが、多くの人々に親しまれる、京都、そして、日本を代表する祭になりました。

 「京都祇園祭の山鉾行事」は、国連教育科学文化機関(ユネスコ、本部パリ)の無形文化遺産に登録されています。

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祇園祭の見どころは?

 祇園祭の見どころはたくさんあります。人気のイベントを紹介しましょう。

前祭山鉾巡行

 前祭の山鉾巡行は7月17日に行われます。毎年、先頭と決まっている長刀鉾(なぎなたほこ)をはじめ、23基の山鉾がくじ引きの順に、京都市内を巡行します。

 23基の山鉾は、菊水鉾、月鉾、鶏鉾、放下鉾、岩戸山、船鉾、山伏山、孟宗山、大子山、郭巨山、保昌山、脂天神山、四条傘鉾、蟷螂山、伯牙山、木賊山、霰天神山、白楽天山、芦刈山、占出山、綾傘鉾です。それぞれの山鉾には、物語があります。その物語を想像して、実際に山鉾を見ると、楽しいひと時になります。

 山鉾巡行のルート(順路)と、おおよその通過時間は以下の通りです。 

 四条烏丸  午前9時頃
  ↓
 四条河原町 午前9時40分頃
  ↓
 河原町御池 午前10時35分頃
  ↓
 新町御池  午前11時25分頃

 豪華に装飾された山鉾は平安絵巻を見るようで、人気です。また、山鉾が方向転換する時の「辻回し」も楽しめます。交差点には青竹が敷かれ、その上に水がまかれます。

 山車の車輪はこの青竹の上で滑り、方向を変えていきます。男たちの力技、そして、重厚感のある山鉾の動きは迫力満点です。

神幸祭

 7月17日午後4時、中御座(なかござ)、東御座(ひがしござ)、西御座(にしござ)の3基の神輿が八坂神社を出て、氏子の町内を経て、八坂神社の四条御旅所(おたびじょ)まで巡行します。

後祭山鉾巡行

 後祭の山鉾巡行は7月24日に行われます。11基の山鉾が前祭とは反対の順路で巡行します。ルート(順路)とおおよその通過時間は以下の通りです。11基の山鉾は、北観音山、南観音山、橋弁慶山、役行者山、鯉山、八幡山、鈴鹿山、黒主山、浄妙山、大船鉾、鷹山です。

 烏丸御池   午前 9時30分頃
  ↓
 河原町御池  午前10時05分頃
  ↓
 四条河原町  午前10時40分頃
  ↓
 四条烏丸   午前11時20分頃 

花傘巡行

 後祭の山鉾巡行と同じ7月24日に行われます。子ども神輿を先頭に、芸子さんや舞妓さんが乗った挽き車、花車、鷺踊りの面々ら総勢1000人が行列して、京都市内を歩きます。ルート(順路)とおおよその通過時間は以下の通りです。

 八坂神社  午前10時頃
  ↓
 寺町御池  午前10時50分頃
  ↓
 四条河原町 午前11時20分頃
  ↓
 八坂神社  午前11時45分頃

神還祭

 7月24日午後5時、3基の神輿が四条御旅所(おたびじょ)から八坂神社に戻ります。

祇園祭: その魅力のすべて (とんぼの本)

祇園祭へのアクセス

八坂神社

電車の場合

 JR京都駅から市バスで約15分、祇園で下車
 京阪電車の祇園四条駅で下車、徒歩で約8分

車の場合

 名神高速京都東ICから約20分

四条御旅所

電車の場合

 阪神電車の河原町駅で下車、徒歩で約1分

車の場合

 名神高速京都東ICから約20分

まとめ

 祇園祭は、2020年、2021年、新型コロナウィルス感染防止のため、山鉾巡行や神輿渡御など多くの神事が中止となりました。2022年は、山鉾巡行などがほぼ従来の形で3年ぶりに行われましたが、2023年は完全に通常の形での開催に戻ります。

 祇園祭は、平安時代から続いた来た伝統行事です。山鉾巡行や神輿渡御など多くのイベントを大いに楽しみましょう。古都・京都の歴史を学ぶ機会にもしたいものです。

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