芝大神宮のだらだら祭り(生姜祭り)2023年の日程や場所は? 神輿連合渡御はどうなる?

 「だらだら祭り」とも、「生姜祭り」とも言われます。その名前を聞いただけで、魅力に富んだ祭りであろうことが想像できます。平安時代に創建され、江戸時代には、「関東のお伊勢さま」として大人気になった東京・芝大神宮で2023年も、だらだら祭りが行われます。

 芝大神宮のだらだら祭り(生姜祭り)2023年の日程や場所はどうなっているでしょうか。また、2020年から3年連続で中止となった神輿連合渡御はどうなるでしょうか。芝大神宮のだらだら祭り(生姜祭り)についてまとめました。

芝大神宮のだらだら祭り(生姜祭り)2023年の日程や場所は?

 芝大神宮のだらだら祭り(生姜祭り)の日程・場所は以下のようになっています。

 2023年9月11日(日)午前11時 初日祭
      9月16日(金)午前11時 例祭祭儀
      9月18日(日)午前10時 敬老祭
      9月21日(火)午前10時 終結祭 

 芝大神宮(東京都港区芝大門1-12-7)

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芝大神宮のだらだら祭り(生姜祭り)の神輿連合渡御はどうなる?

 2020年、2021年、2022年は、新型コロナウィルス感染防止のため、芝大神宮のだらだら祭り(生姜祭り)は宮司、神職、役員だけで神事のみを行い、神輿連合渡御などは行われませんでしたが、2023年はどうなるでしょうか。

 2023年は、毎年、だらだら祭りのクライマックスともなっている神輿連合渡御が通常の形で行われます。うれしいポイントです。

 9月17日(土)午前11時から各町内会の20基の神輿が芝大神宮を出て、「め組」の木遣りを先頭に、神社周辺を練り歩きます。

 午後3時から午後5時まで大門通りで行われる神輿連合渡御は迫力満点となるでしょう。

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芝大神宮へのアクセスは?

 芝大神宮へのアクセスは以下のようになっています。

 JR浜松町駅北口から徒歩5分
 都営地下鉄・大門駅から徒歩1分
 都営地下鉄・御成門駅から徒歩5分

芝大神宮の魅力

 

 芝大神宮を訪れ、その魅力を探ってみました。芝大神宮には歴史があり、さまざまなエピソードがあります。

芝大神宮の魅力その1

 「関東のお伊勢さま」と呼ばれるように、芝大神宮が江戸時代、お伊勢参りの大ブームの一端を担ったことです。創建は、平安時代の一条天皇の時の寛弘2年(1005年)で、1000年以上の歴史があります。

 伊勢神宮の「天照大御神(あまてらすすめおおみかみ)」と「豊受大神(とようけのおおかみ)」を祀ってあることから、多くの江戸庶民が、芝大神宮を参拝に訪れました。江戸幕府が手厚く保護したことでも知られ、当時は最大級の人気スポットでした。

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「天照大御神」(左)と「豊受大神」(右)

芝大神宮の魅力その2

 だらだら祭りの別名、生姜祭りは、この地域で、生姜がよく獲れ、祭りの最中に境内っで売られたことに由来しています。創建当時、周囲には生姜畑が広がり、祭りの際に神前に供えられ、売られました。

 生姜を食べれば、風邪をひかない、と言われたそうで、人気の食べ物となりました。例年だと、祭りの間、境内や沿道で、生姜が売られます。

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「高知県園芸連」から奉納された生姜(2016年撮影)

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 生姜塚

芝大神宮の魅力その3

 歌舞伎などで演じられる「め組の喧嘩」の舞台になったのが、この芝大神宮です。文化2年(1805年)、芝大神宮の境内で、花相撲が行われた際、力士と、町火消し・め組の職人が大喧嘩になりました。

 けが人も出るほどでしたが、その時に、め組の半鐘が打ち鳴らされました。南町奉行は、「鐘が自ら鳴り出したために、大喧嘩が起きた」として、力士、め組職人の責任を問うことなく、半鐘に「遠島」を申し付けました。粋な裁きとして、有名です。

 境内には、この半鐘が飾られています。どっしりとした半鐘です。遠島の三宅島からは明治初期に戻ったそうで、大喧嘩の歴史を物語っています。また、「め組」と刻まれた狛犬も境内にはあります。江戸時代は、相撲のほか、芝居、富くじが芝大神宮で行われました。

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 半鐘

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 「め組」と刻まれた狛犬

芝大神宮の魅力その4

 「力石」です。「力競べ」や「曲持ち」の際に使用されたもので、江戸時代の文化・文政期には、力士がその力石を持ちあげては、自らの腕前を競ったと言います。その力石が境内にあります。力石には、「五十貫余」と、「川口町 金杉藤吉」と刻まれています。

 五十貫と言えば、約180キロ。金杉藤吉は、明治時代に活躍した力士の一人で、芝大神宮で力持ちの興業が行われた際、この力石を片手で差し上げたと言われています。力石というものがあったこと、それを差し上げる興業があったとは面白い発見になります。

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 力石

芝大神宮の魅力その5

 浮世絵を見て、江戸時代の町の様子を知ることができます。都営地下鉄線の大門駅近くに、浮世絵師・歌川国丸が描いた「江戸芝明神之図」があります。「芝神明」は、芝大神宮の俗称です。浮世絵には、「東京のお伊勢さま」としてにぎわった芝大神宮に向かう参拝者や、参道でものを売る人々が描かれています。

 今や、芝大神宮の周りには、東京タワーや高層ビル群が立ち並んでいますが、江戸時代の風景との変遷ぶりを一目で楽しむことができます。   

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 「江戸芝明神之図」


芝大神宮のだらだら祭り(生姜祭り)のまとめ

 芝大神宮の魅力はたくさんあります。歴史を学びながら、ゆっくり散策すれば、とても豊かな時間になるでしょう。

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