志賀直哉 食についての信念 毎日の3食、そして、生きることを大切にする 【偉人のスタイル】

 「小僧の神様」や「暗夜行路」「和解」などで知られる作家の志賀直哉(1883-1971年)は、毎日の3食の食事を大切にしました。食を大切にすることは、生きることも大切にするという信念がありました。毎日の食事をなんとなく取っている人もいるでしょう。食をもっと大切にするよう見つめ直したいものです。

 「毎日三度、一生の事だから、少しでもうまくして、自分だけでなく、家の者までが喜ぶやうにしてやるのが本統だと思ふ」

 志賀直哉は随筆「衣食住」の中で、こう書いています。

 人間は毎日、食事をする。きちんと、美味しいものを選んで食べることは、一日一日を大切に生きることにもつながる。そんな考えが志賀直哉にはありました。

 衣食住に気を配ってこそ、書く小説は、生活感を伴って高度なものに完成するという持論もありました。

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 志賀直哉は、パンに紅茶2杯という洋風の朝食を取ることが多くありました。紅茶にはミルクと砂糖をたっぷり入れたといいます。

 イチゴジャムを入れたオムレツがおやつでした。

 また、老舗の「野田岩」から、うなぎの蒲焼を取ったり、熱海の洋食屋に出かけたり、三田の中華店などに通いました。

 美味しいものを食べることに情熱を傾けた作家の池波正太郎とも共通します。美味しいものを探し続けたいものです。

 自分で工夫して、旬の素材を生かした料理を作るのもいいでしょう。全国各地には、長く続く老舗があります。和食、洋食、中華などの老舗に足を運んでみるのも楽しいひと時になります。

 美食家と言われた池波正太郎が通った店も多く残っています。洋食の「たいめいけん」も、神田の「やぶそば」もいいでしょう。

 自分の足で歩いて店に行き、自分の舌で料理を味わう。生きることを実感できる楽しい旅になるはずです。

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