夏至の日の食べ物は? 冬至のかぼちゃのような風習はある? 夏至とは何で、2023年はいつ?

 冬至と言えば、かぼちゃを食べて、ゆず湯に入るという日本全国で共通する風習があります。一方の夏至の日の食べ物は何でしょうか。冬至のかぼちゃのような風習はあるのでしょうか。夏至とは何で、2023年はいつかも含めて夏至についてまとめました。

夏至の時の食べ物は? 冬至のかぼちゃのような風習はある?

 冬至のかぼちゃほど有名ではありませんが、各地には、さまざまな夏至の日の食べ物があります。郷土色豊かな、そんな食べ物を調べてみると、昔からの人々の願いが込められた「物語」がそれぞれにあります。

 この夏至の日の食べ物は、田植えと大きく関係しています。50年くらい前、田植えは、今(4、5月)より遅い夏至の頃の6月下旬に行われていました。

 夏至の日の食べ物は、豊作を祈るという農民たちの願いと、田植え作業の労をねぎらい、体力を回復しようという農民たちの知恵が詰まっています。

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 身近な食物を手にする。夏至の時の食べ物がバラエティーに富んでいるのは、郷土色を加味したからです。では、早速、各地方の夏至の時の食べ物をみていきましょう。

関西地方 タコ

 その中で、最も知られているのは、関西地方のタコでしょう。タコには、粘着質の8本の足があります。農民たちが田植えで、稲がタコの足のように、しっかり根付いてほしいという願いを込めて、タコを食べるようになったそうです。

 豊作を祈る農民たちの心意気が、今も夏至にタコを食べる風習を作り上げました。

関東地方と奈良県、和歌山県の一部 小麦餅

 
 収穫したばかりの小麦で焼き餅を作るようになりました。主に、神様に備えるもので、タコと同様、豊作を祈ったものです。一家で、あるいは、田植えを手伝ってくれた人々と食べることもあったといいます。それが現代にも引き継がれました。

 奈良県や和歌山県の一部では、小麦にもち米を混ぜて、きな粉をつけて食べています。

香川県 うどん

 収穫したばかりの小麦粉で、うどんを作って食べています。こちらは、昔、田植え作業での労をねぎらったもので、それが現代にまで続いています。讃岐うどんで有名ですが、うどんを食べる習慣は、こんな農作業からも生まれてきたのでしょう。

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福井県 焼き鯖

 こちらも、讃岐うどんと同様、田植え作業の疲れをいやす意味合いがありました。そこから生まれた風習です。栄養素の高い焼き鯖ですから、体力もつき、農作業もはかどったでしょう。暑い夏を乗り切る食べ物にもなっています。

その他の地域

 京都では、水無月という和菓子を食べる風習があります。また、島根や熊本では、小麦で饅頭を作って神様に供えています。

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夏至とは何? 読み方や意味は?

 夏至の読み方は、「げし」となります。

 夏至は、1年の中で、昼間の時間が一番、長い日です。1年を24等分した二十四節気のひとつで、立春(2023年は2月4日)から数えて、10番目にあたります。

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2023年の夏至はいつ?

 2023年の夏至は6月21日(水)になります。

 次の二十四節気の小暑(2023年は7月7日)の前日7月6日までの期間を指すこともあります。

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夏至のまとめ

 日本の食文化は豊かです。夏至の時、いろいろな食べ物を食べて、その地域の風土や生活に思いをはせるのも楽しいでしょう。

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