ロボット開発の進化には目まぐるしいものがあります。日本は、産業用ロボットのシェアで「ロボット大国」と言われてきましたが、感情表現するロボットをはじめ、対話、案内、癒しロボットなど多様性が増してきました。ロボットと本格的に対話する時代も近いでしょう。

 最も注目されるのは、ソフトバンクが今年6月から一般販売を開始したヒト型ロボット「ペッパー」です。人間の表情や会話から人間の感情を読み取り、「うれしい」や「笑い」、「怒り」、「つらい」、「困った」などロボット自身も感情を表現します。ロボットが、人間に近い感情を持つという点で、画期的なロボットです。

 日本はこれまで、自動車部品の組み立てなどに使う産業用ロボットのシェアで世界の半分を占めることから、「ロボット大国」と呼ばれてきましたが、いまや、この感情ロボットで、ロボット開発は新たな時代に入ったといえます。

 調べてみると、社会では、さまざまなロボットが活躍し始めたことがわかります。タカラトミーとNTTドコモは、話しかけると答える「しゃべってコンシェル」の技術を応用して会話を楽しむロボットを10月から販売します。

 NTT都市開発は、マンションのモデルルームを案内するロボット「ウエリボ」を導入しました。会話ができるコミュニケーションロボットは、一人暮らしの老人を癒し、認知症予防にも役立ちそうです。受付、接客、荷物運びなどすべてをロボットが担うホテルもオープンしました。

 季節の歌を歌える、人の言葉に反応して喜んだり甘えたりする、接し方で反応が変わる、など、ロボットの機能は多様化する一方です。

 こうしたロボットの未知の潜在力に接すると、新しい時代がやってくることが期待できます。ロボットは人間と同じ形になり、人間と同じように会話する、そんな日常が普通になることも考えられます。