鉄道情報満載の「鉄道ペディア」創刊号を楽しく読む 

 日本初の鉄道開設(明治5年=1872年)の発着駅となった新橋、横浜両駅跡を訪れて、鉄道への興味が高まっています。そんな折、鉄道の情報を満載した「鉄道ペディア」というリングバインダー週刊百科が発売されたのを知り、早速、購入しました。名列車、車両、鉄道全路線、名駅舎、鉄道遺産、鉄道クロニクルの6項目で、鉄道の歴史や文化などが解説されています。この百科の情報をもとに、実際、電車に乗ったり、鉄道遺産を訪れるのもいいでしょう。楽しみながら、歴史などを学べそうです。

 「鉄道ペディア」と書いて、「てつぺでぃあ」と読む週刊誌の創刊号では、まず、名列車として、上野-札幌間を結ぶカシオペアが紹介されています。上野、札幌それぞれ片道週3日の運行で、たとえば、上野発なら、午後4時20分に上野を出発し、翌日午前11時15分に札幌に到着します。速さを誇る新幹線などとは違い、ゆっくりと旅を楽しむスタイルになっています。

 内装も豪華で、いい旅ができそうです。1999年の運行開始ですが、北海道新幹線の開業で、今年3月に廃止されます。乗車券は人気のようですが、私はまだ、乗ったことがありませんので、できたら、家族と北海道に旅をしたいと思っています。

 JR東日本の東北新幹線(東京-新青森間)を走る最速列車は、その最高時速320キロだけでなく、グリーン車よりグレードの高い「グランクラス」が人気を呼んでいます。ゆったりとした本革シートや専用アテンダントによる車内サービスなど、この新しいクラスも新しい旅のスタイルでしょう。こちらにも乗りたくなります。

 また、「鉄道全路線」では、私の故郷を通る飯田線(豊橋-辰野間)が特集されています。子供の頃からよく乗ったので、全線の風景はよく覚えています。辰野から順に、諏訪湖から流れ出る天竜川、南、中央アルプスの山々、鉄道のすぐ下を流れる天竜川、山間部から豊橋近くの平野部に移った景観などが蘇ってきます。

 全線195.7キロに対して、駅が94あるため、平均駅間距離が約2.1キロであること、旧型国電の電車が走ったこと、さらには、周辺に民家が存在せず、道路も整備されていないことから、列車以外でたどりつくのが困難な「秘境駅」が6つあることなどが紹介されています。

 外国での勤務が長かったことなどから、飯田線には随分、乗っていませんが、時間を作って、乗ってみようと思います。小さい頃とどう変わったのか、その変遷を探る旅は楽しいものになりそうです。

 「駅舎」では、JR九州・肥薩線の嘉例川(きれいがわ)駅、「鉄道遺産」では、万世橋駅高架橋がそれぞれ紹介され、「鉄道クロニクル」では、「文明開化、鉄道の夜明け」が解説されています。

 今回は創刊号ということで、500円で購入できました。専用のリングバインダーも付いていました。週刊で全50巻が発行されると、総ページ数は1800に及ぶといいます。週刊別にファイルしてもいいでしょうし、名列車、鉄道全路線、車両など項目別に、50音順でファイルしてもいいでしょう。自分だけの百科事典を作ることができます。

 第2号は3月1日販売予定ですが、鉄道クロニクルでは、「新橋~横浜間鉄道開通」が解説される予定です。新橋、横浜を歩き、駅開業当時の様子を学びましたが、さらに知識を増やすことができそうです。