末広がりの言葉の意味とは? 縁起がいい理由は? 禅語「唯心」のように、プラス思考で末広がりを活かす

 末広がりは、縁起のいい言葉です。結婚式や入学式、誕生日などお祝いの場で使われます。末広がりの言葉の意味は何でしょうか。また、縁起がいいと言われる理由はどうなっているのでしょうか。調べてみました。

 禅語「唯心(ゆいしん)」のように、プラス思考で、末広がりを活かしたいものです。

末広がりの言葉の意味とは?

 国語辞典で調べると、

 「せんすのように、先の方にいくにつれて、だんだん広がっていく形」(例解新国語辞典)

 「次第に末の方が広がっていくこと」(岩波国語辞典)

 となっています。

 数字では、八が、この末広がりにあたると言われています。八の形を見ると、確かに、下(末)にいくに従って、広くなっています。日本語では、末広がり=(イコール)八のイメージは定着していると言えるでしょう。

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縁起がいい理由は?

 先が広がっていくことから、将来、未来の展望が開けていくと考えられているからです。

 「『家運が末広がりにひらける』のように、しだいにさかんになっていくこと、めでたいことの形容として使うことが多い」(例解新国語辞典)

 「次第に繁栄・繁盛すること」(岩波国語辞典)

となっています。新年、そして、入学、入社式、誕生日など人生の門出に合わせて使われると、とてもいい言葉になります。

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末広がりとして縁起のいい物は?

 扇

 扇は、広げた形が八のようになります。縁起のいいものとして、結婚式や誕生日などには、純白な扇子を2本送ることがあります。

扇は、日本で発明され、数々の作品ができました。最初にできたのは奈良時代と言われています。

 扇に和歌を書きつけて送ったり、扇絵が一流絵師たちによって描かれたりしました。扇文様の重箱や扇形の器など、扇は日用生活品の中にも取りれられています。

 能、歌舞伎など日本の伝統芸能の舞台でも、扇は多く使われています。狂言には、「末広がり 」という曲目もあります。

 富士山

 富士山は日本で一番高い山であるうえに、八の字のような形をしていることから、縁起がいいものと考えられています。

 富士山を望める土地として、全国各地には、「富士見通り」もたくさんあります。富士山に登る人々も多くいます。江戸時代には、富士山に登山できない人々が、神社や公園などに小富士を作り、ここに詣でました。「富士信仰」です。

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禅語「唯心(ゆいしん)」の精神で、末広がりを活かす

 こんな末広がりの時に活かしたいのが、プラス思考です。禅語の「唯心」にあたります。

 「『唯心』。華厳経の中心思想である。一切は、ただ、心の持ち方次第である、という意味。自分の人生は、自分の心が決めていくのだ。まず、自分の心の働きのすばらしさに気づくことだ」。

 境野勝悟さんは著書「心がスーッと晴れる一日禅語」で、唯心をこう解説しています。 

 扇や富士山など、末広がりの縁起物に接したら、唯心の精神のように、プラス思考で対処したいものです。さらに、未来は大きく開けてくるでしょう。

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