五平餅とは、どんな郷土料理? 特徴や由来を知る 長野県飯田市で食べて

 郷土料理には、その土地ならではの生活の知恵が詰まっています。歴史を紐解きながら、食事をするのも楽しいでしょう。

 五平餅も、そんな郷土料理のひとつです。五平餅とはどんな郷土料理なのでしょうか。長野県飯田市で、五平餅を食べて、その特徴や由来を調べてみました。

◇五平餅とはどんな郷土料理?

 餅というと、もち米をイメージしますが、五平餅は、ご飯として食べられている、うるち米を使って作られています。うるち米を蒸したら、多少、粒が残るくらいにつぶし、串に刺し、タレを付けて焼いたものです。

 ・地域は?

 日本の中部の山間地で主に食べられています。以下のような地域です。

 長野県の伊那、木曽地方
 岐阜県の東農、飛騨地方
 愛知県三河地方
 静岡県北遠、駿河地方
 山梨県
 富山県南部

 ・形、タレは?

 地域によって、形、タレが違っています。

 形は、わらじ型が最もポピュラーです。このほかにも、

 小判型
 だんご型
 饅頭(眼鏡)型
 筒型
 御幣を模した波型 

 などがあります。

 また、タレとしては、醤油タレや味噌タレがあります。これに、胡麻や胡桃、山椒の芽などを加えることもあります。

 地域によって、形もタレも異なります。五平餅はいろいろなものを楽しむことができます。まさに、郷土料理の特徴でしょう。

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 ◇由来

 神道では、祭祀に「御幣」が使われます。御幣は、紙垂(しで)と呼ばれるギザギザの紙を2本、木で挟んだものですが、五平餅は、この御幣に似た形であることから、「五平餅」と称されるようになりました。もともとの御幣の言葉を使って、「御幣餅」と表記する地域もあります。

 米は、山間地では貴重な神聖な食べ物でした。秋の収穫時、感謝を込めて、米で作った五平餅を神様に備えました。

 また、五平さん、五兵衛さんがご飯に醤油や味噌を付けて食べていたことから、その名前を取って、五平餅と呼ばれるようになった、との説もあります。

 ◇飯田市の五平餅

 最初に、五平餅が食べられたのはどこか――。五平餅の起源については明らかになっていませんが、長野県の伊那谷や木曽谷でも古くから食されてきました。伊那谷と木曽谷は中央アルプスをはさんで東西に位置します。

 飯田市に出かけた際、市内にある「今宮半平」で、五平餅を食べてみました。形は、二つの饅頭型を串に刺して焼いた「眼鏡型」です=トップの写真=。胡麻タレ、味噌タレの風味が五平餅の美味しさを引き立ててくれます。

 飯田市観光情報ガイドによると、わらじ型、眼鏡型、御幣型、棒状のものなどいろいろな種類を楽しめるのは南信州だけなのだそうです。

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飯田市観光情報ガイドの写真