川崎大師参道の飴切りの音は、日本の音風景100選の一つ 日本ならではの音に耳を傾けて

 川崎大師の参道を歩くと、だるま売りの声などに交じって、飴切りの音が聞こえてきます。この飴切りの音は、日本の音風景100選の一つになっています。音風景とはあまり、なじみがないかもしれませんが、大切にしていきたい文化です。日本ならではの音に耳を傾けてみましょう。

川崎大師参道の飴切りの音は、日本の音風景100選の一つ 日本ならではの昔に耳を傾けて

 「とんとこ、とんとこ」。参道を歩いていると、軽快な飴切りの音が響いてきます。聞いているだけで、和やかな気持ちになり、楽しくなります。「元祖」「開運」の暖簾の下で、鉢巻き、法被姿の男性2人が、細く延ばした飴を包丁で次々に切っていきます。木製のまな板で音が響く中、食べやすい一口大に飴が出来上がります。

 昔ながらの飴切り—―。日本で少なくなった音風景の一つでしょう。

 日本の音風景100選は、環境省が2006年、「地域のシンボルとして大切にし、将来に残していきたいと願っている音の聞こえる環境(音風景)」を公募し、「音環境を保全する上で特に意義があると認められるもの」として選定したものです。

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 100選には、鳥の鳴き声や川の流れ、海の波音など自然環境だけでなく、祭りや文化、地場産業を形作る音風景風もあり、後世に伝えたいものとなっています。

 札幌市の時計の音
 青森・弘前市のねぶた祭り
 仙台市の宮城野のスズムシ
 高崎市の水琴窟
 長野市・善光寺の鐘
 静岡・遠州灘の海鳴
 長良川の鵜飼
 京都の竹林
 那智の滝
 鳥取市の因州和紙の紙すき
 阿波踊り
 沖縄・うるま市のエイサー

 など、日本の音風景100選には独自の多様性があります。

まとめ

 100選の音風景をできるだけ訪れるとおもしろいでしょう。きっと、印象に残るものになります。ただ、自分にとって大切な音風景は100選だけではありません。小さな旅の中で、しばし、自然や文化の音に耳を傾け、自分だけの音を探すのもまた、楽しいものになるはずです。

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