スエズ運河の場所は世界地図のどこに? 仕組みはどうなっている? 

 エジプトのスエズ運河で、2021年3月末、大型コンテナ船が座礁し、6日後にようやく離礁するという事故が起きました。スエズ運河の場所は世界地図でどこに位置するのでしょうか。また、スエズ運河の仕組みはどうなっているのでしょうか。スエズ運河についてまとめました。

スエズ運河の場所は世界地図のどこに?

スエズ運河の場所

 スエズ運河の場所はエジプトにありますが、具体的には、北部の地中海と南部の紅海を結ぶものとなっています。紅海は、西のアフリカ大陸、東のアラビア半島に挟まれています。スエズ運河は、ヨーロッパとアジアを最速で結ぶルートで、全長190キロ、幅約300メートルです。

 スエズ運河がなかったら、アフリカ大陸南端の喜望峰を経由しなくてはならず、距離で約9000キロ長くなり、10日分、余分に日数を費やすことになります。

スエズ運河の歴史

 スエズ運河は1859年、フランス人技師のレセップスによって建設が開始され、1869年に完成しました。当初は、フランスとエジプトが出資していた会社が運営していましたが、1882年、イギリスが運河地帯を占拠し、自国の軍事基地としました。以後、イギリスは 、スエズ運河を通して、アジア諸国に対する植民地支配を進めました。

 1956年のスエズ動乱後、エジプトがスエズ運河を国有化し、運営しています。年間約18000隻が通過する交通の要衝となっています。

スエズ運河の仕組みはどうなっている? 

水位の違いは?

 スエズ運河は、地中海と紅海の2つの海を結んでいますから、水位に大きな差はなく、海水となっています。

 最大26メートルの水位の高低差を解消するため、水門と水門で区切ったこう室に船を引き入れ、水の量を増減して調整するパナマ運河のシステムとは対照的です。

スエズ運河の通行量、通行料金は?

 スエズ運河の通行量は、1982年、23000隻で最高になりましたが、船舶が大型化する中で、以降は減少しています。逆に、通航総トン数は、船舶の大型化に伴い、年々、増えています。

 通行料は1回3000万円です。エジプトのGDP(国内総生産)3030億ドル(2019年)の2.5%を占めており、重要な外貨獲得源となっています。

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まとめ

 今回、大型コンテナ船が座礁し、スエズ運河を遮ったことで、422隻が一時通航できない事態になっていました。今後は、座礁の事故原因の解明が進み、補償問題も浮上してきますが、今回の事故は、スエズ運河がいかに重要かを改めて浮き彫りにする形となりました。

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