ゴルフのパトロンとは何の意味? 語源やギャラリーとの違いは?

 男子ゴルフのメジャー大会であるマスターズ・トーナメントが、米ジョージア州のオーガスタ・ナショナルゴルフクラブで開かれ、最終日の2021年4月12日(日本時間)、松山英樹選手が見事、初優勝しました。日本人男子初のメジャー制覇という快挙です。

 観戦していると、「パトロン」という言葉を耳にしましたが、ゴルフのパトロンとは何の意味でしょうか。語源やギャラリーとの違いを含めて、ゴルフのパトロンについてまとめました。

ゴルフのパトロンとは何の意味?

 ゴルフのパトロンとは、観客の意味です。ゴルフでは通常、観客のことをギャラリーと言いますが、マスターズ・トーナメントに限って、観客は、パトロンと呼ばれます。

 パトロンは本来、後援者、支援者、保護者などを指す言葉です。なぜ、マスターズ・トーナメントだけで、パトロンが使われるようになったかは、1930年ころ、マスターズ・トーナメントが資金難に陥ったことに関係しています。

 この時、オーガスタ・ナショナルゴルフクラブの会員が資金援助をして、ボビー・ジョーンズとクリフォード・ロバーツによって創設されたマスターズ・トーナメントを支えました。まさに、後援者、支援者だったためです。

 ギャラリーとは違う歴史的な意味があります。

 マスターズ・トーナメントの観戦チケットは、他のゴルフトーナメントと違って、一般販売されていません。観戦チケットは、パトロンのリストに登録された人々に販売されます。このため、パトロンになるためには、パトロンの権利を持つ人と貸借契約を締結する必要があります。マスターズ・トーナメントを観戦するのは、難易度の高いものとなっています。

 パトロンによる大会入場料は現在も、マスターズ・トーナメントの賞金の一部にあてられていることから、パトロンの言葉が使われ続けています。

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パトロンの語源は?

 パトロンの語源は、ラテン語のパトロヌス(patronus)にあります。パトロヌス(patronus)には、同じくラテン語の「パテル(pater=父)のように、保護する人」という意味があります。

 「小学館 プログレッシブ英和中辞典」によると、英語では、patronusは、

 paternal(叱責、愛、権威などが)父にふさわしい、父親らしい
 pattern(行動などの)手本、範とする

 に派生しています。

 また、paternalの用例として、paternal government(温情主義の政治)が挙げられています。

 温情主義は、「弱い立場にある人に対する、あたたかく、思いやりのある心」(例解新国語辞典)という意味ですから、パトロンにも、あたたかさ、思いやりのイメージが込められていることがわかります。

まとめ

 パトロンは、マスターズ・トーナメントの歴史を教えてくれる言葉となっています。これからも、マスターズ・トーナメントを観戦する楽しみが増えそうです。

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