冬将軍の由来となった人物とはナポレオン? 意味や、英語での表現は?

 冬になって寒さが増し、大雪が降るようになると、冬将軍という言葉を耳にすることが多くなります。この冬将軍の由来となった人物とは誰でしょうか。ナポレオンでしょうか。また、冬将軍の意味や、英語での表現を含めて冬将軍についてまとめました。

冬将軍の由来となった人物とはナポレオン?

 冬将軍の由来となった人物は、その通り、1812年、モスクワに遠征したフランスのナポレオンです。

 連戦不敗のナポレオンはこの年の夏、約70万人の軍を率いて、モスクワに軍を進めましたが、厳しい冬のために劣勢になり、撤退を余儀なくされました。

 この時、英国の新聞記者が、この厳冬を「general frost」と表現したのが冬将軍の始まりです。generalは将軍、frostは寒、霜を意味します。

 「冬将軍」と日本で訳した人が誰かはわかっていませんが、到来する厳しい冬を的確に訳した点で、名訳と言えるでしょう。季節を表現する言葉として、定着した理由がわかります。

 明治初期、西洋の文化概念を英語から、「自由」「演説」「西洋」と和訳した福沢諭吉の功績にも匹敵します。

 ドイツのヒトラーも第二次世界大戦中、ソビエトを攻撃しましたが、やはり、冬将軍の前に敗退しています。

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冬将軍の意味は?

 冬将軍の意味は、厳しく寒い冬を表現したものです。NHKの気象ニュースでは、イラストで、この冬将軍が表現されています。この冬将軍を見るだけで、冬将軍がグングン「進軍」してくる状況が目に映るようです。

 具体的な意味としては、冬になると、日本列島に南下してくるシベリア寒気団を指します。冬将軍の到来で、日本海側は降雪に、太平洋側は寒くて乾燥した風が吹くことが多くなります。群馬県で吹く「からっ風」や「赤城おろし」がその典型です。

 ただ、木枯らし1号と違って、気象庁が冬将軍がいつやってきた、と発表することはありません。

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冬将軍は、英語ではどう表現?

 では、冬将軍は、英語ではどう表現するのでしょうか。冬将軍の由来の項で紹介したgeneral frostが最も一般的ですが、

 general winter

 Jack Frost

 があります。

 general winterは、冬将軍の直訳と言えるでしょう。

 また、Jack Frostは、ランダムハウス英和大辞典(小学館)によると、「(擬人化された)霜(frost)、厳しい寒さ(freezing cold)」となっています。

 例文を見ると、before Jack Frost comes(寒さがきびしくならないうちに)が紹介されています。Jack Frostが強調され、厳しい寒さが伝わってくるようです。

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まとめ

 私は、モスクワの冬将軍を体験したことがあります。当時、駐在先のパリから、セーターの上に革のジャンパーを着て、モスクワに行きましたが、この服装では寒くてブルブルと震えたことを覚えています。耳をすっぽり覆う帽子を被らないと、頭が痛くなりました。厳寒を身を持って体験し、「冬将軍」の一端がわかりました。

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