
暮れの風物詩として親しまれている東京・浅草(台東区)の羽子板市(歳の市)が2022年も開かれます。歌舞伎役者の似顔絵や、その年に話題になった人物、キャラクター、そして、風景などを描いた縁起物の羽子板が売られ、浅草寺境内は毎年、3日間で約30万人の人々で賑わい、華やかさを増します。
来年も良い年となりますように――。羽子板に、そんな願いを込めたいものです。浅草の羽子板市(歳の市)2022年の日程はどうなるでしょうか。縁起物の羽子板の値段や粋な買い方も含めて、浅草の羽子板市(歳の市)についてまとめました。
浅草の羽子板市(歳の市)の2022年の日程・場所
浅草の羽子板市の日程・場所は以下のようになっています。
2022年12月17日(土)
12月18日(日)
12月19日(月)
いずれの日も、時間は午前9時から午後9時30分までです。
場所は、浅草寺境内です。
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浅草の羽子板市(歳の市)の由来や移り変わり

江戸時代、年末年始の生活用品や新年の縁起物を売る「歳の市」として始まったのが最初です。浅草寺では、毎月18日が観音様の「ご縁日」となっており、12月18日はその年最後の「ご縁日」となります。この最後のご縁日に合わせて、「歳の市」が行われました。
羽子板は、「魔除け」の縁起物で、江戸末期の文化文政時代頃からは特に、女の子が生まれた家に送られるようになり、人気になりました。浅草寺は年の瀬、江戸の中でも多くの庶民が集う場所となりましたが、明治時代に入ると、庶民は次第に、近隣の店で、正月用品などを購入するようになり、「歳の市」も、羽子板市の色彩の濃いものに変っていきました。
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羽子板の値段
羽子板が売られるのは、境内にある約30店です。下段から上段に行くにつれて、高価になっています。
大体の目安として、
下段の羽子板が3000円から5000円
その上の段が10000円から20000円
さらに上段になると、数万円以上
となります。
粋な羽子板の買い方
昔ながらの値切り交渉が体験できます。店を訪れたら、値札が付いていないこともあるため、羽子板の値段を聞きます。ここであまりにも自分の予算とかけ離れていたら、あきらめます。もし、自分の予算以内だったら、値切ってみましょう。どのくらい下がるかはあなたの腕次第です。
ただし、大幅に値切ることに成功したとしても、支払う時は、元の値段で行います。ご祝儀という意味です。江戸時代から脈々と続く「粋」を楽しみましょう。
さあ、お手を拝借!-。客が羽子板を購入すると、こんな店の人のかけ声で、威勢よく、三本締めが行われます。
浅草の羽子板市(歳の市)へのアクセス
浅草の羽子板市(歳の市)が開催される浅草寺へのアクセスは以下のようになっています。
東京メトロ銀座線
東武伊勢崎線
都営地下鉄浅草線
つくばエクスプレス線
のいずれも浅草駅で下車、徒歩で約5分です。
まとめ
歳の市が羽子板市に変ったように、時代の変遷を感じ取ることができますが、羽子板そのものの存在感もまた、変わりつつあります。もう半世紀前くらいになりますが、正月と言えば、羽子板で遊んだ方も多いでしょう。羽子板で「返球」に失敗したら、ほおやおでこに黒い墨を付けました。懐かしい思い出と言えます。
羽子板は和の趣を感じることができて、見ているだけでも楽しくなります。年に1度だけですが、そんな江戸時らの伝統文化をこの機会に体感したいものです。
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