ブラジルからの報道によると、同国連邦警察が21日、テロを計画した疑いで、男性容疑者10人を拘束しました。計画は未然に防ぐことができましたが、8月5日に開幕するリオデジャネイロ五輪を前に、十分、警戒することが必要です(写真は、英国外務省の「世界テロ脅威マップ」)。
男性容疑者10人は南部サンパウロ州など複数の州に居住、インターネットを通じて知り合い、イスラム教過激組織「イスラム国(IS)」に忠誠を誓ったり、隣国パラグアイで武器を購入したりする計画を話し合っていた、とされています。オリンピックを標的にしていたとも見られていますが、組織化はされておらず、準備段階であったことが分かっています。
ブラジルのテロ防止対策
ブラジル政府は今年3月、テロを準備・計画した人物を拘束するとの法律を施行しており、今回の拘束が、この法律適用の第一号になりました。また、同国連邦警察は、フランスの特殊部隊と協力、地下鉄や公共施設を狙ったテロを防ぐ訓練を行っています。
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2011年7月22日 ノルウェーで第二次世界大戦後、最悪となったテロ事件が発生
ノルウェーの首都オスロの政府庁舎で爆破事件、オスロ近郊のウトヤ島で銃乱射事件が相次いで起き、爆破事件で7人、銃乱射事件で69人が死亡しました。負傷者は100人以上になりました。容疑者は極右思想をに染まった当時32歳の男性で、自ら爆弾を製造、自動車に爆弾を仕掛け、政府庁舎で、爆弾を爆発させました。
この爆破事件の後、容疑者はボートに乗って、近郊のウトヤ島に乗り付け、ノルウェー労働党青年部の参加者らに向けて銃を乱射しました。容疑者は警察官の制服を着て、爆破テロ事件の捜査を理由に、参加者を並ばせ、銃を乱射したといいます。
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