「1分間勉強法」(石井貴士著、中経出版)はユニークで面白い本だと思いますが、この本を読み返すと、本の重要箇所を繰り返し読んで学ぶことが大切なことがわかります。私も、この法則を生かし、抜き書き帳に書き込んだ重要な個所、面白いと思った部分を繰り返し読んでいます。そして、もう一工夫しようとも思いました。
アナウンサーの経験もあるベストセラー作家の石井さんは、「読書こそ最高の勉強」「自分の頭への最大の投資は『読書』である」として、本から様々なことを学ぶことをすすめています。石井さんは読書をして、重要な個所に出会ったら、そのページの上の端を三角に折り、読み終えたら、この部分を紙に書き移しているといいます。
「今すぐ、しなければならない最重要なこと」は赤、「しなければならない重要なこと」は緑、「後まわしにしてもいい重要なこと」は黄、「しなくてもいい重要でないこと」は青の薄い紙に、青ペンでそれぞれ書き移していくそうです。
そして、赤のファイルは毎日、緑のファイルは1週間に1回、黄色のファイルは1か月に1回、青のファイルは1年に1回、それぞれ読んで復習します。
「手で書くと、ものすごく時間がかかります。そうではなく、視覚に特化する、つまり、目で見るということだけにすれば、時間は大幅に短縮されるのです」
「『短期記憶』で得た知識を、『長期記憶』に移していく」
石井さんはこんなふうに、1分間勉強法のコツを説いています。
情報を重要度に応じて分類する。学ぶべき優先順位を決める。そして、優先度に応じて、繰り返して学ぶ。最初に書き移すのは時間がかかりますが、その後、徹底的に繰り返して読むことにしたら、大い役立ちます。とても、面白いアイディアです。
私も、本の重要個所や面白いと思った部分を愛用の手帳に抜き書きし、繰り返して読んでいます。ただ、石井さんのように、優先順位をつけることはしていませんでした。
色分けしたら、もっと効率が上がるだろうなあ、と思います。私の手帳術では、仕事関係は黒、プライベートは青、重要なアイディアなどは赤で、手帳に書いて、その色分けの効果を実感していますが、抜き書きも色で分け、その優先順位に応じて繰り返して学んだら、効果が増しそうです。さっそく、抜き書きを色分けして行おうと思っています。手帳術の研究もますます深まりそうです。