アイディア活用法 アイディア帳を作る 散歩して、横になって考え、アイディアを得る

 評論家、エッセイストの外山滋比古さんは、朝、散歩して、また、時々、横になって考え、アイディアを得ているそうです。私も、アイディアを赤色の万年筆で手帳に書き留めていますが、もう少し、自分のアイディア帳を充実させていかなくては、と思います。

 著書「知的生活習慣」によると、外山さんは、昨日の疲れが取れて、頭がクリアになった朝をアイディアをとらえる時間として重視、「朝どりの思考」をメモするようになったといいます。朝、散歩して、そして、最近は、目覚めた後、30分か小1時間、横になって天井をにらみ、浮かんだアイディアを枕もとの大きな紙に書いているそうです。

 そのうえで、めぼしいアイディアをマスターノートに移して、再考しています。さらに、大きな問題、小さな問題ごとにノートを用意、ここにアイディアを書き移しています。大テーマ用のノートが43冊、小テーマ用のノートが73冊目なのだそうです。アイディアにはナンバーもふり、前者が4400以上、後者が15363に達しているといいます。

 外山さんの創作活動が、これらの豊富なアイディアに支えられていることがわかります。「思考の整理学」「知的創造のヒント」などベストセラーを生み出している原動力になっています。

 本多静六・林学博士も、本や新聞の重要箇所を抜き書きしたり、記事をスクラップしたりしましたが、「これらのスクラップなしで、いいものは書けない」と語っていました。

 私も、アイディア帳を作っています。朝は起床後、2、3時間、読書をして、気づいたアイディアを赤色の万年筆でメモしています。入浴時間にも、アイディア帳を肌身離さず、生まれたアイディアを書き留めています。

 しかし、外山さんのアイディア術を読むと、まだまだ足らない部分があることに気づきます。大きな問題、小さな問題に分けて、アイディアを整理し、再考の時間を設けることが必要でしょう。テーマ別にアイディアを分けるのもいいかもしれません。

 アイディアの純度を高める作業を続けていこうと思います。