8月5日から開幕となるリオデジャネイロ五輪を前に、夏のボーナス商戦で、4Kテレビが大人気となっています。4Kテレビとは、どんなテレビなのでしょうか。人気の秘密を探ってみました(写真は、ソニーのホームページから)。
4Kテレビの最大の特長は、フルハイビジョンの4倍の画素数があることで、高画質で美しい映像を楽しめることが出来る点です。フルハイビジョンの画素数約207万画素に対して、4Kテレビの画素数は約829万画素です。4K放送はまだ多くありませんが、その4K映像はもちろん、通常のテレビ番組やブルーレイなどの映像も4K相当に変換してくれるものが多くなっています。
4Kテレビは、高価格・最高画質の「プレミアム」、高画質の「ハイスペック」、安い価格で提供する「スタンダード」の3タイプに分かれています。4Kテレビの画素数約829万画素はどのタイプも維持していますが、映像を映し出す「バックライト」技術などで、違いが出る形となっています。
4Kテレビの人気は、「スタンダード」の40-43型台機種の平均価格が下がってきていることにあります。1年前は20万円を超えていましたが、現在は、17万円台にまで下がって、買いやすくなっています。4Kテレビ人気に火がついたことで、「プレミアム」の58型機種(50万円前後)、「ハイスペック」の49型機種(30万円前後)を買い求める消費者も増えています。
4Kテレビの売り上げは6月、前年同期比で、ほぼ2倍になっています。
オリンピックなど大きな国際的イベントは常に、新たな購買層を掘り起こしてきました。美しい画像で、競技を見たいのは誰でも一緒でしょう。4Kテレビも、リオ五輪を機に、その売り上げを大幅に伸ばしそうです。