新橋クリスマスイルミネーション2017-2018 鉄道発祥の地・新橋めぐりも楽しんで

 2017/11/19更新

 東京・新橋駅西口のSL広場で、2017も11月16日から、蒸気機関車「C11」のクリスマスイルミネーションが始まりました。毎年、変わるテーマも楽しみの一つです。(写真は、2017年11月17日撮影のものです)

 新橋と言えば、日本鉄道の発祥の地。クリスマスイルミネーションを機に、発祥の地にちなむ場所を巡ってみてはいかがでしょうか。フィナーレにイルミネーションを見れば、一層、印象深いものになるでしょう。

 ◇期間

 2017年11月16日(木)から2018年1月19日(金)まで
 午後5時から午後11時まで

 ◇2017年ー2018年のテーマ

 テーマは、海賊船です。SL機関車が海賊船と闘いながら、7つの海を冒険するストーリーをイメージして、25000個のLED電球でカラフルに飾り付けられます。2016年-2017年は、銀河ステーションがテーマで、SL機関車が銀河を旅するイメージで装飾されました。

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色の変化が楽しめます。

 ◇鉄道発祥の地を巡る

 まずは、新橋駅汐留口にあるD51機関車の動輪展示と鉄道唱歌の碑へ行きましょう。掲示板の説明によると、D51は1936年(昭和11年)に造られた蒸気機関車です。「デコイチ」の愛称で親しまれ、蒸気機関車の代名詞ともなりました。

 製造車輛は蒸気機関車の中では最も多い1115両が製造され、戦後、全国各地で、主に貨物用として活躍しました。1975年(昭和50年)にその使命を終えました。ここには、その動輪が展示されています。

 「汽笛一声新橋を・・・」。鉄道唱歌はこんな歌い出しで始まりますが、その記念碑は1957年(昭和32年)10月4日、鉄道開通85周年を記念して建てられたものです。鉄道唱歌は、我々の生活向上に大きく貢献した鉄道を讃えるとともに、作詞家・大和田建樹が汽車に乗って全国を旅行した時の見聞録が随所に盛り込まれています。

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 D51の動輪と、鉄道唱歌の碑

 ◇旧新橋停車場

 新橋駅から東へ歩くと、汐留地区に、日本鉄道発祥の地となった旧新橋停車場があります。この旧停車場は、1872年(明治5年)10月、新橋ー横浜間(現在の桜木町駅)を蒸気機関車が走った時の新橋の駅舎を再現した建物です。

 横浜と間を53分かけて、蒸気機関車が走りましたが、当時の駅舎の様子がうかがえて、興味深いものとなります。

 D51の動輪、鉄道唱歌記念碑、旧新橋停車場と、日本の鉄道に関する場所を巡りますが、SL機関車のイルミネーションが始まる時間(午後5時から11時)に合わせて、これら3か所の見学を終えておくといいでしょう。

 旧新橋停車場は開館が午後5時までですので、ちょうどいい時間です。旧新橋停車場を見て、ゆっくり、JR新橋駅西口に戻ればでしょう。

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2016年のイルミネーションの風景です。
 
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2015年のイルミネーションの風景です。

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 ◇

 旧新橋停車場についての記事は、こちらです。

 「汽笛一声新橋を はや我汽車は離れたり」。この鉄道唱歌を時々、口ずさみますが、明治時代、新橋駅がどこにあったのか不勉強で明確に知りませんでした。今と同じ場所かなあ、と漠然と思っていましたが、今の新橋駅から東の汐留地区にありました。当時の駅舎を復元させた「旧新橋停車場」があると聞いて、日本の鉄道発祥の地に行きました。

 新橋停車場は明治5年(1872年)10月(太陽暦)、汐留で開業しましたが、今回訪れた「旧新橋停車場」は、明治当時の駅舎の外観を忠実に復元したものです。場所も明治時代と同じです。発掘作業で見つかった、プラットホームや正面階段などの遺構を埋め戻し、その上に駅舎を復元しました。1872年の写真と比べると、駅舎の雰囲気を伝えており、細部までにこだわった建築であったことがわかります。文明開化の象徴が再現されています。明治期の新橋停車場の駅舎は、アメリカ人ブリジェンスによろ設計で、木骨石張りの構造でした。当時は西洋建築が珍しく、その後、西洋風に整備された銀座地区の先駆けともなりました。・・・