東京・台東区の谷中は、根津、千駄木とともに、「谷根千」のひとつで、下町情緒を残す町の雰囲気が人気です。そんな谷中ですが、谷中散歩のおすすめルートはどうなるでしょうか。起点となる谷中銀座へのアクセス方法を含めて、谷中散歩についてまとめました。
谷中散歩のおすすめルートは?
谷中銀座
まずは、谷中銀座を目指すのがいいでしょう。
JR日暮里駅西口から、緩やかな坂を登ると、「夕焼けだんだん」の階段があり、「谷中銀座」の看板が見えてきます。駅から500メートルくらいの距離でしょうか。
約170メートルの区間に、野菜や肉、陶器、衣服、雑貨、弁当、総菜、飴、和菓子などを売る約60店舗が並びます。どこかレトロな雰囲気があります。
小さいながらも、味のある店ばかりです。魚市場などと違って、売り子が威勢のいい声で商品を売るということはありませんが、どの店も値段が安く、庶民にはうれしいところです。焼き鳥をはじめ、惣菜、弁当、和菓子など、たくさんの品物があります。昼食や夕食の食卓もにぎやかになるでしょう。
谷中銀座は1945年ごろ誕生しましたが、いまや、谷中の中核となっています。欧米やアジアからの外国人も目立ち、次第に、国際色も豊かになってきています。
岡倉天心記念公園
谷中銀座を日暮里駅方向に戻ると、「岡倉天心記念公園」があります。天心座像を安置した六角堂=下の写真=が目立ちます。
岡倉天心は、日本近代美術の先駆者で、1898年(明治31年)、この地に日本美術院を開設しました。院長は岡倉天心で、評議員には、横山大観や下山観山らがいました。岡倉天心の自宅もここにあり、美術院では、洋画の手法を取り入れた日本画の普及に努めました。
谷中寺町
三崎(さんさき)坂に出ると、歴史のある寺院が次々に目に入ってきます。谷中寺町の一角です。
長久寺、全生庵、妙法寺、天龍院、明王院、本通寺・・・。
江戸開城の功労者である山岡鉄舟や、初代の落語家の三遊亭円朝、「春よ来い」の歌で知られる作曲家の広田竜太郎などの墓があります。寺が並ぶ街並みだけに、落ち着いた雰囲気の中で、ゆったりと散策できます。
谷中霊園
しばらく歩くと、谷中霊園に出ます。
谷中霊園は1872年(明治5年)、官有地と天王寺墓地、徳川墓地の一部を合わせてできた谷中墓地がはじまりで、1874年(明治7年)、東京都の公共墓地になりました。約10万平方メートルの敷地には、著名人の墓が多数あります。大きくて立派な墓石も目を引きます。
近くには、初音六地蔵もあります。地元の循環バスを利用して、谷中を巡ってもいいでしょう。
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起点となる谷中銀座へのアクセス方法は?
谷中銀座は道幅の狭い商店街ですから、公共交通機関を利用するのがおすすめです。
JR日暮里駅から徒歩約5分
地下鉄千代田線・千駄木駅から徒歩約5分
となっています。
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まとめ
街を歩いて、歴史を学ぶ。谷中では、そんな街歩きができます。
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