カーネギーの本「道は開ける」の内容とは? カーネギーの名言から不安解消の方法を学ぶ 

 不安をどう解消するか――。これは、人間にとって普遍的なテーマでしょう。米国のYMCAの夜間学校で様々な講義を行ったデール・カーネギー(1888年-1955年)は、この「不安」の研究を続け、その成果をまとめた本「道は開ける」は世界で大ベストセラーになりました。そんなベストセラーの本「道は開ける」の内容とはどうなっているでしょうか。カーネギーの名言から不安解消の方法を学ぶことができます。

本「道は開ける」の内容とは?

 本「道は開ける」は、デール・カーネギーが、不安に関しての研究に没頭した結果、生まれたものです。

 「過去八年間、私はわずかでも不安を消す方法が書かれていれば、どんな本や雑誌にも必ず目を通してきた。その中で不安というものについて私が見出した最高のアドバイスを、あなたにも伝えたい。ここに短くまとめるので、洗面所の鏡などに貼りつけ、顔を洗うたびに不安も一緒に洗い流してしまって頂きたい」

 カーネギーはこの本「道は開ける」の中で、不安研究に費やした日々を回想しています。

 序文によれば、カーネギーはあらゆる時代の哲学者たちが不安について何を語っているか調べました。孔子からチャーチル(英国の元首相)までありとあらゆる伝記を読みあさりました。各界の著名人にも話を聞きました。

 そして、YMCAの教室で、不安を乗り越えるためのルールを紹介、生徒には私生活で実践してもらい、その成果をみんなで話し合いました。カーネギーは、不安に関する「世界唯一の研究所」を作ったとし、本「道は開ける」について、「不安を克服するための確実な方法論の集合だ」と指摘しています。

 本「道は開ける」には、

 不安によって老けてしまった女性
 不安を考えすぎた結果、胃潰瘍になった会社員
 不安のあまり精神疾患になり、兵士として不適合になった男性

 さらには、不安と極度の緊張が心臓病を引き起こす事例などがたくさん紹介されています。

 「この本は、日々の問題をクリアするためのハンドブックだ」とカーネギーが言っているように、本はどこから読んでも、これからを生きる上で役立つようになっています。日々、時間を見つけて、この本を手に取り、不安について考えるといいでしょう。

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カーネギーの名言から不安解消の方法を学ぶ

 本「道は開ける」の中には、デール・カーネギーの名言がたくさんあり、不安解消の方法を学ぶための教訓が示されています。

 「不安でいればどんな代償を払わなくてはいけなくなるか思い出すこと。『不安と闘う術を知らないビジネスマンは若くして死ぬことになる』」

 「慎重に決断したら、行動あるのみ。結果を不安に思ったりせず、とにかく決断を形にするために動くこと」

 「忙しくして、不安の黒雲を追い払う。くよくよと思い悩む自分を追い払うことは、とにかく行動することが最上の手段のひとつになる」

 「変えられない運命と同調する」

 「心を平穏、勇気、健康、希望で満たすこと。人生とは、思考が作り上げるもの」

 「自らの幸せは忘れ、人のために小さな幸せを生み出そう。『人に行う善は、自分への最善である』」

 「ベストを尽くしたら古傘を広げ、批判の雨に濡れないよう首筋を守ること」

 「疲れる前に休むこと」

 「不安と疲労を予防するには、仕事を楽しみ熱意を傾けること」

 一字一字をじっくりと、かみしめ、考え続けたくなる名言ばかりです。これらの名言に接することで、生きるための力も強くなるでしょう。

新訳 道は開ける
道は開ける 文庫版
Audible (オーディブル) – 本を聴くAmazonのサービス

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まとめ ひとつのテーマを研究する大切さ

 「天は自ら助くるものを助くる」という自助独立の精神をうたった「自助論」(サミュエル・スマイルズ)も、人生をどう生きるかを研究した著書と言えます。これでもかこれでもか、とたくさんの事象が紹介されているのは、「道は開ける」と同じです。

自助論〔改訂新版〕 スマイルズの世界的名著 (知的生きかた文庫) [ サミュエル・スマイルズ ]

 デール・カーネギーやサミュエル・スマイルズのように、自分にとって、大切なテーマを見つける。そして、自分で、著書、文献を読んで研究する。さらには、人に会って話を聞く。ひとつのテーマを自分で見つけ、研究し続けることの大切さがわかります。

 「死」や「笑い」、「癒し」、「成功」など普遍的なテーマはたくさんあります。興味のあるテーマを見つけたら、デール・カーネギーらのように、徹底的に研究してみるといいでしょう。地道な研究は、自分にとっての力になってくれます。

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