強い寒気が日本列島に到来すると、冬型の西高東低の気圧配置が強まります。大雪に見舞われる地域も多くなります。なぜ、上空に寒気が流れ込むのでしょうか。また、上空の寒気とは、どんな意味の気象用語でしょうか。上空の寒気についてまとめました。
なぜ、上空に寒気が流れ込むのか?
なぜ、上空に寒気が流れ込むのか? これについては、偏西風が大きく影響してきます。
日本列島は冬になると、西高東低の典型的な気圧配置となりますが、偏西風の影響で、北の大陸から日本列島に寒気がさらに流れ込むからです。ラニーニャ現象が発生していると、上空の寒気はさらに流れ込むことになります。
気温は下がり、大雪となる地域も増えます。
特に、大雪になると、
倒木
停電
車の立ち往生
視野が狭くなる
などに見舞われるケースもありますから、警戒が必要になります。
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上空の寒気とは、どんな意味の気象用語?
国語辞典によると、寒気は、
「気温が低くて寒いこと。寒さ」(岩波国語辞典)
「さむさ」(明鏡国語辞典)
などとなっています。強い寒気であると、
テレビでは、大雪や交通渋滞などもとらえて、
「最強寒波」
「強烈寒波」
などと報じることも多くなります。
また、読売新聞の「ポケモンとまなぼう 熟語大百科」(2023年2月4日朝刊)は、
「寒冷な空気が移動してきて、気温が急激に下がる現象。または、その気流を指すよ。反対に、熱い空気が押し寄せてくる現象は、『熱波』と言うんだ」
としています。
松山地方気象台の解説もわかりやすいので、チェックしてみましょう。
松山地方気象台の解説は、気象用語「寒気とは」としたうえで、「強い寒気が流れ込み、冬型の気圧配置が強まる」と言う場合は、「主に冬季に北方の冷たい気団が南下し大気の上層から下層にかけて全体的に気温が低下する意味合いが強く、数日間、広範囲に低温や大雪をもたらす寒波の到来のことを意味します」としています。
まさに、最強寒波と言えるでしょう。
松山地方気象台の解説は、こちらです。
まとめ
寒さ対策を十分に講じるとともに、自然災害に合わないよう気を付けたいものです。
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