２０２５年の穀雨はいつ？穀雨の読み方や意味、由来も簡単に解説！

　日本の上空には「空の水道」が集中している――。倉嶋厚さんが「雨のことば辞典」の前書きでこう書くように、日本語には、雨に関する言葉がたくさんあります。１年の季節の推移を２４に区切った二十四節気（にじゅうしせっき）の「穀雨」もそのひとつです。２０２５年の穀雨はいつでしょうか。穀雨の読み方や意味、由来も簡単に解説します。

２０２５年の穀雨はいつ？

二十四節気の第十六候「穀雨」
“葭始生”(あしはじめてしょうず)。

恵みの雨に、
草木はますます生い茂る。

今日は、
日食と新月の重なる日。

なんとなく思い描いている
夢、イメージに
目をこらしてみようか。💫

カラタネオガタマ(唐種招霊)が
咲きました。
ほんのり甘いバナナの香り…。#穀雨 pic.twitter.com/B6JAMqoml1

— 徳井いつこ (@tea_itsuko) April 20, 2023

　立春から始まる二十四節気からすると、穀雨は、

　立春
　　↓
　雨水
　　↓
　啓蟄
　　↓
　春分
　　↓
　清明
　　↓
　穀雨

　と、６番目になります。春も終わり、夏を前にした季節の変化をとらえています。穀雨もしっかり覚えておきたい二十四節気です。

　太陽暦では、４月２０日頃になります。２０２５年は、４月２０日（日）になります。この日から、次の二十四節気である立夏（２０２５年は５月５日）の前日までの期間を指すこともあります。

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穀雨の読み方や意味、由来も簡単に解説！

April 20 is called grain rain, one of the 24 seasons in the Japanese lunar calendar.
季節は進み、明日は百穀を潤し芽を出させるという「穀雨」。藤の花も見ごろですね。出したりしまったりのストーブもそろそろ片づけ時でしょうか。 pic.twitter.com/pdHQ60tMcS

— Izumi@比較文化 (@izumi_narrative) April 19, 2022

穀雨の読み方は？

　穀雨は、「こくう」と読みます。

穀雨の意味は？

　「穀物の種や芽をうるおす春雨。四月二十日ごろをいい、太陽の黄経が３０度のときをいう。・・・暖かい雨に田畑の作物が育ち、野山の木の芽が緑を増していく時節である」（雨のことば辞典）

　「春の最後の節気。百穀を潤すといわれる慈雨の季節。雨が大地を十分に潤し、苗の生長を促すことから種蒔の好機とされる。長雨は菜種梅雨（なたねつゆ）」（週刊「日本の歳時記」）

　穀雨の穀の文字から類推できるように、穀雨は穀物と深く関係しています。春雨は、しめやかに降る雨ですから、穀物を育んでいく雨と言えます。

穀雨の由来は？

　日本人は古来から、農耕に従事してきました。穀雨は、季節と農耕が密接に結びついた言葉です。秋の豊作を祈る季節とも言えるでしょう。

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まとめ

おはようございます

穀雨
春雨降りて百穀を生化すれなりば
この頃から田畑の準備が整い
穀物の成長を助ける春雨が降る
だんだん日差しも強くなる
今年も豊作でありますように！ pic.twitter.com/fIcEnMu8Ir

— ちか (@CRSpkBgM8tYkliS) April 18, 2024

　「私は歳時記というものが一千年以上にわたって持ち続けてきた美意識と生活の知恵との、驚くべき集大成だということに気づいたのである」

　文芸評論家として活躍した山本健吉さんは著書「ことばの歳時記」で、こう書いています。二十四節気の穀雨も歳時記の言葉のひとつです。穀雨の言葉をしっかり季節の中でかみしめたいものです。