春一番とは、いつ吹く風? 意味や由来は? 寒の戻りがあるのはなぜ

 春一番の風は、春の訪れを告げてくれます。厳しく、寒い冬が終わり、1日ごとにおだやかな季節がやってきます。暖かさが増す中で、期待が膨らむこともあるでしょう。春一番とはいつ吹く風でしょうか。意味や由来、さらには、春一番が吹いた後、「寒の戻り」があるのはなぜか、を調べてみました。

 ◇春一番はいつ吹く風(意味)?

 毎年、立春から春分の日までの間で初めて吹く風を指します。この風によって気温が上昇します。

 2020年は、立春が2月4日、春分の日が3月20日になります。ですから、この間で最初に吹いた風が春一番となります。ただ、気象条件によっては、春分の日を過ぎても、春一番が吹かない年もあります。

 2番目、3番目に吹いた風を、「春二番」「春三番」と呼ぶこともあります。

 ◇春一番は、どうやって吹く?

 春になってくると、冷たくて乾燥したシベリア気団(高気圧)が西側に、低気圧が東側(太平洋上)という、西高東低の冬型気圧配置が徐々に崩れていきます。中国大陸から張り出していたシベリア気団は次第に勢力を弱めて、中国大陸の北西方向に後退します。こうなると、東シナ海の低気圧が日本海上を南西方向から西北方向に移動することになります。

 この日本海低気圧に向かって、太平洋の高気圧から吹くのが、春一番です。東南東から西南西に吹く南寄りの風となります。

 日本列島では、

 関東
 東海
 近畿
 四国
 九州南部
 九州北部
 中国
 北陸

 で気象庁が春一番の風を観測しています。沖縄、北海道では観測、発表されません。

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 ◇春一番は、どんな風?

 春一番の春という語感から、穏やかな風も連想しがちですが、春一番は、とても強い風です。この風で災害が起きることもあります。特に、日本海では大しけになることも多く、船舶の遭難事故が起きています。

 地域によって、春一番の風速の定義は異なっていますが、毎秒7メートルから10メートルとなっています。

 春一番の風は、警戒が必要な風として覚えておくといいでしょう。

 ◇2019年の春一番観測日

 以下の通りです。

 関東    3月 9日
 東海    発生せず
 近畿    発生せず
 四国    2月19日
 九州南部  3月21日
 九州北部  2月19日
 中国    3月21日
 北陸    2月 4日
 
 2020年の春一番はいつになるのでしょうか。

 ◇寒の戻りがあるのはなぜ?

 低気圧が日本海上を北西方向に移動、北海道東側の海上に抜けると、再び、シベリア気団が入りだしてきて、西高東低の冬型の気圧配置になるためです。冷たい北風が日本列島に吹き込みます。春一番が吹いたら、すぐに春になるわけではありません。 

 ◇春一番の由来 

 1859年(安政6年)春、長崎県壱岐市の海上で、漁師59人が突風で遭難した事故が起きました。この時の風が、春一番の起源とされています。「春一番」のほか、「春一」とも呼ばれたそうです。同市郷ノ浦町には、海上運航の安全を祈った「春一番の塔」が建てられています。

 その後、新聞でも「春一番」が使われるようになり、定着しました。

 ◇春一番のまとめ

 春一番とともに、梅や桜が日本各地で咲き始めます。日本の四季を楽しみたいものです。

 トップの写真は、湯島天神の梅

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