良質な新聞記事は繰り返して何度も読むべきだと思います。一度で読み終えてしまうのはもったいないことです。先月は、ポスト・イットを重要部分などに貼 り付けて読む方法を書きましたが、最近は、「京大型カード」とも呼ばれるB6サイズのカードとオープンファイルを活用して、新聞読みの効率アップを図って います。

新聞を読んだら、重要と思った部分や面白いと感じた個所にポスト・イットを貼り、読み返す時に、この部分を指標にすることは すでに書きました。読書でも、この方法で行っているため、いわば、「新聞編」ですが、カードとオープンファイルを使うと、一層、効率的に、新聞記事の内容 が把握できることを体験しました。

まず、新聞記事を読んで、ポスト・イットを貼った記事を、A4サイズのオープンファイルに入れておき ます。私の場合なら、自分の関心に応じて、「欧州の難民問題」「米中関係」「イランの核問題」などの国際情勢をはじめ、「定年」「年金」「歩く」「グル メ」「ワイン」「医療」「地震」などのテーマを設定しています。できるだけ、細かく、テーマを分けた方が、後で役立ちます。

時間が少し 経ったら、1つのファイルを取り出し、その中の新聞記事をポスト・イットの部分を中心に読み返していきます。読んだら、ポイントをまとめ、カードに書き込 んでいきます。たとえば、「欧州の難民問題」だったら、発端、現況、問題点、今後の展望などに分けて、書きます。

新聞記事は、すべてを スクラップしておいてもいいのですが、記事では、問題の経過などを繰り返して書くことが多いため、いくつかの記事を読むと、ダブりがあります。このダブリ を避けて、スリム化することがカードに書くことの狙いです。カードに書いておくと、テーマに沿った内容が明瞭に理解できます。新しいニュースが加わった ら、それをカードに書くか、また、新たに、カードを作成すれば、いいわけです。

新聞記事を参照する必要が生じたら、再び、オープンファイルから記事を引っ張り出せば、すぐに、目的の記事を探し出すことができます。

新聞記事を何度も読む。新聞は大いに役立つことを実感しています。