「人生80年の時代である。90年という人もいる。老いと病いと死がゆっくりやってくる時代、といってもいい。・・・生老病死観にもとづく新しい人生モデルが必要になってきたということだ」
「ブッダの人生80年が、にわかに生き生きした表情をとりもどして浮上してきたのである。・・・寺々を巡り歩く旅は、ブッダのライフスタイルにふれて自分自身の旅を発見する旅でもあるのだ」
発刊の言葉で、宗教学者の山折哲雄さんは、こう書いています。まさに、仏教が今後の生き方の指針になることを示していると言えるでしょう。仏の心に触れるため、一つ一つ、名寺を訪れてみたくなります。
日本仏教の流れが一覧表になり、仏教宗派の成り立ちがわかります。天台宗や真言宗はともに806年と設立されたのが早いですが、臨済宗1191年、曹洞宗1227年などと多くの宗教の創設が1100-1200年代に集中しているのがわかります。
現在、臨済、曹洞の二つの禅宗のほか、人生は修行ではなく遊行であると説いた時宗に興味を持っています。一遍上人が始めた宗教で、「踊り念仏」で知られています。人生で起こったことは、ゆったりとすべて受け入れる。こんなことが、一遍上人の基本的な考え方です。
週刊誌では、古寺の魅力や仏像なども各界の著名人や研究者によって解説されています。
巻末には、般若心経を写経できる特製シートが付いています。写経用紙の文字をなぞることが出来るようになっています。初心者の私にとっては、最適のものです。般若心経の意味をしっかり調べて、写経し、仏の心を極めようと思っています。