新聞徹底活用術 スクラップ+手帳で、情報力をアップ

 新聞のスクラップ歴も長くなったなあ、と感じています。30年以上前、会社員になった時には、ひたすら、記事をハサミで切り取り、専用のスクラップブックに貼っていました。政治、経済、社会、国際などに分け、さらに個別のテーマに沿って、スクラップブックを作りました。今も大切に保存し、時々、読み返しています。

 最近は、興味のある記事が載っているページをビリリと破き、4分の1に折りたたんで、A4ファイルに入れて保管しています。A4ファイルの内側に、テーマ名を書いておけば、すぐに必要なファイルを取り出せます。

 そんな中で、最も新しい工夫は、スクラップした記事の見出し、活字の大きさ、さらには、ポイントを手帳に書き留めていることです。スクラップしてしまうと、そのままになって、見返す機会が大幅に減るのを防ぐためです。

 中島孝志さんは、著書「一流のプロの頭のなかにある仕事の道具箱」のなかで、「ヘッドライン・チェック法」として、以下のように書いています。

 「新聞・雑誌は、読むものではない。見るものである。・・・この時に頼りにするのは、ヘッドライン、すなわち見出しである。とくに新聞は、この点わかりやすい。活字の大きさによって重要度、緊急度がわかるように各社で判断している」。

 私がこれらの見出しなどを書くのは、主に手帳の抜き書きのページです。抜き書きは毎日、読み返しますので、自然と、新聞スクラップの見出しなども目に入ります。もう一度、スクラップの中から記事を取り出して読み直すこともあります。抜き書きの内容とクロスして、新たなアイディアが生まれることもよくあります。

 手帳には、月間、週間、日付別にスケジュールを書き入れます。TO DOもポスト・イットに書いて、それぞれのページに貼り付けます。終わったら、はがして、ペンで、TO DOの内容を書いておきます。

 そして、手帳の後半には、本や新聞の重要部分を書いた抜き書き、さらに、新聞の見出し、ポイントがあります。自分にとって重要な情報が1冊の手帳に詰まり、情報力が高まってきたことを実感できます。