「稼ぐ人はなぜ、1円玉を大事にするのか?」を読み返したら、著者で税理士の亀田潤一郎さんが、タクシーに気持ちよく乗ることが出来た時、100円玉のワンコイン・チップをトレーに置いていることを知りました。感謝の気持ちを100円玉コインに込める。学びたい習慣として、私も早速、実践してみました。
本によると、亀田さんは、タクシーの乗車賃を支払い、お釣りを受け取ったら、あらためて、「ほんのお礼の気持ちです」などと言いながら、そっと、お釣りの中から、100円玉をチップとして支払うのだそうです。
亀田さんは、「ワンコイン・チップは、チップを渡す習慣がない日本だからこそ、なおさら小銭1枚でお互いをハッピーにしてくれる。そのやりとりは、楽しいひとときになります」と書いています。
私もタクシーに乗ると、運転手の方とよく話をします。その街がどんな場所か、どんな人々がどんな表情で暮らしているかなどに興味があるからです。タクシー運転手の方々は、街の情報に精通しており、生の話を凝縮して聞くことができます。どんな街なのかが一気にわかって、とても、有益です。
先日、タクシーに乗った時、100円玉をチップとして支払ってみました。運転手の方は最初、きょとんとしていましたが、チップだとわかると、とても喜んでくれました。話が弾んで、チップも払う。やはり、印象に残るのでしょう。
外国に行った時も同じです。空港から街に向かう時は、その国がどんな状況にあるのかを聞きます。特に、治安の悪い国では、しっかりと、運転手の方の話に耳を傾けなくてはなりません(まず、タクシーが安全かどうかを確かめることが前提になりますが)。たどたどしい外国語でも何とか、話はできます。語学の勉強にもなります。
そして、乗車賃の端数を少し切り上げて、支払っています。
欧州では、チップが習慣になっています。食事をして美味しかった時、ホテルで荷物運びを手伝ってもらった時など、小銭を渡すことがよくあります。感謝の気持ちを込めて、そっと、小銭を手渡す。小銭ですが、その瞬間、心がなごみます。
日本では、100円玉の力を今後も感じ続けていきたいと思っています。