「世界の車窓から」(テレビ朝日)が放送1万回を突破 車窓から世界の今を学ぶ

 テレビ朝日の列車紀行番組「世界の車窓から」(写真はホームページから)が放送1万回を突破しました。放送時間は月曜日から金曜日までの深夜の5分間ですが、長距離列車の車中の人々の様子や、車窓から見える景色を通して、世界の各国の今が浮かび上がります。1987年6月1日の初放送から続く人気番組の魅力がよくわかります。

 番組は昨夜、インド北西部ラジャスタン州のオシアン駅を取り上げていました。広大なタール砂漠の中で、中継地として栄える人口約1万5000人の町です。列車の紹介に続いて、タール砂漠でラクダに乗って貿易に取り組む男性や、ヒンズー教寺院のにぎわいが映し出されました。寺院では深夜の結婚式を前に、民族衣装の女性が祝いの踊りをしていました。

 ヒンズー教の結婚式の慣習がわかります。インドにはかつて1年、駐在したことがありますが、宗教を重んじるインドの独自文化を思い出すことができました。

 5月2日で1万回を迎えた番組は、旅情豊かな曲(溝口肇作曲)で始まり、俳優の石丸謙二郎氏がナレーションを担当しています。ソフトな語り口に、心が落ち着きます。これまでに、104の国と地域で取材し、地球約16周に相当する約75万キロを走ったといいます。

 現在は、北インドの大地をめぐる列車旅です。インドでは何回か、長距離列車に乗りましたが、できたら、もう一度、列車の旅をしたくなります。ナンとカレーの「弁当」は今あるかどうかわかりませんが、懐かしい、思い出の味です。

放送時間 月曜日から金曜日 午後11時10分
番組ホームページ http://www.tv-asahi.co.jp/train/index.html 

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