川崎・稲毛神社の御神木 樹齢1000年以上の大銀杏に心安らぎ、元気づけられる

 大都会でも、神社や寺院に行くと、大木に出会うことがあります。大木を見ていると、心が安らぎ、元気づけられます。最近は、JR川崎駅東口にある川崎市役所近くの稲毛神社に行き、樹齢1000年以上の大銀杏の木を見ることが多くなっています。

 高さは10メートルを超すでしょうか。幹の周囲には添え木がありますが、幹は高々と伸び、葉も緑で、生命力の強さがわかります。

 案内板などによると、稲毛神社は、江戸時代、川崎6か村の総鎮守として、「山王さま」と呼ばれ、親しまれたそうです。大銀杏も、「山王さまの大銀杏」として人気があったといいます。

 大銀杏の周りを願いごとをしながら回ると、その願いがかなうとされ、縁結び、子授け、子育て、学問の向上などに霊験があるといいます。また、「紙に願い事を書いて、枝に結び付けると、願いがかなう」「一葉を取って、お守りにするといい」という慣習もあるようです。

 今では、御神木の周囲に、十二支のブロンズが置かれ、十二支巡りもできるようになっています。

 大銀杏は、昭和20年、戦火で大きく損傷しましたが、生命力の強さでよみがえり、その後も、庶民の厚い信仰を得たのだそうです。

 稲毛神社を訪れると、大木をしばし眺め、家族安全や健康などを願うことにしています。

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