リオデジャネイロ五輪で初採用された7人制ラグビー男子で、南太平洋の島国・フィジーが初優勝を果たしました。ラグビー(15人制)というと、ニュージーランドや南アフリカが強豪国として有名ですが、7人制ラグビーでフィジーの実力はどうなのでしょうか。調べた結果、フィジーはなんと世界ランク1位で、リオ五輪での初Vは順当な結果であることがわかりました。
リオデジャネイロからの報道によると、フィジーは、決勝トーナメント初戦で、強敵のニュージーランドを12対7で撃破、準決勝で、日本を20対5で下し、決勝では、ラグビー発祥の地・イギリスを43対7で破って、初制覇を成し遂げました。
今回2位になったイギリスは、ラグビー発祥の地の威信をかけて、イングランド、スコットランド、ウェールズの精鋭を集めて、連合チームを結成しましたが、フィジーに及びませんでした。
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フィジーがオリンピックでメダルを獲得したのは初めてで、バイニマラマ首相は、8月12日を国民の祝日にすると発表しました。
15人制ラグビーでは、フィジーは、日本(11位)の一つ前の世界ランク10位であることは知っていましたが、7人制ラグビーを制するまで強かったことは知らず、7人制のランクを調べてみました。
調査したところ、フィジーはなんと、188ポイントを獲得して、世界ランク堂々の1位でした。2015年から16年シーズンにかけて、10回、ワールドラグビーセブンズシリーズの競技大会が開かれ、フィジーは、このうち3回、優勝しました。
ポイントと順位は以下の通りです。
1位 フィジー 181ポイント
2位 南アフリカ 171ポイント
3位 ニュージーランド 158ポイント
4位 オーストラリア 134ポイント
5位 アルゼンチン 119ポイント
6位 アメリカ 117ポイント
7位 ケニア 98ポイント
8位 イングランド 92ポイント
9位 サモア 89ポイント
10位 スコットランド 87ポイント
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15位 日本 21ポイント
フィジーは、選手の身体能力の高さと、巧みなパスワークなど抜きん出た個人技が圧倒的な強さを支えています。ラグビーはフィジーで、国技と言われています。人口は約90万人ですが、19世紀に英植民地となったことから、ラグビーに熱狂する国民が多くいます。
15人制と違って、7人制は、展開が早いとされています。特に、フィジーの選手は、持ち味のパスワークを生かして、他国とは異なるラグビーをしています。7人制ラグビーは、15人制とはまた異なる競技と言われ、今後の7人制の行方が楽しみになります。今回のフィジー旋風がきっかけとなって、ラグビー人気が一層、高まれば、面白いでしょう。