作家 佐藤優さん インプットに1日4時間 読書し、人に会い、知識を集積 

 作家の佐藤優さんが、日々の行動を綿密に記録し、執筆活動に役立てていることを先に書きましたが、佐藤さんはまた、忙しい中で、インプットに1日4時間かけていることも特集記事「佐藤優の手帳テクニック全公開」(ビジネス雑誌「PRESIDENT)で知りました。世界の著名人は知的インプットに力を注ぎ、そのための時間を大切にしています。学びたい習慣です。

 この特集記事によると、佐藤さんは、インプットの時間を1日4時間以上、意識的に作っているそうです。まずは読書で、本は、半年後に取り組むテーマに関するものだといいます。今は、再来年、地政学が大きなテーマになることを予想して、この分野に関する本を読んでいるといいます。

 また、午後から夕方は、人と会うことにしているそうです。6月のアポは44件だったといい、1件で3人ほどと会うため、月120~130人と会っている計算になります。人との対話は、生きた情報になります。読書とともに、効率の高いインプットになります。

 世界の著名人に目を転じてみましょう。

 本多静六・林学博士は、新聞、雑誌を読む時、赤鉛筆を持ち、日誌に書き抜く部分には横に線を引き、切り抜くべき所には、「 」を付けました。そして、就寝前、卓上日誌に線を引いた所を書き抜き、「 」の部分は切り抜いてスクラップブックに貼りました。

 レオナルド・ダ・ヴィンチは、自分の眼で街や風景を見て、本や資料を読んで、さらに人と会って話をしたら、その感想や分析を、手記やメモに残しました。その数は残るだけでも5000枚に及んでいます。

 現代社会では、本田直之さんが、本を読んだら、重要な部分をパソコン文書に打ちこみ、A4サイズの用紙に印刷し、自分になじむまで、何度も読み返しています。

 日々の忙しさに流されることなく、意識的に、インプットの時間を取る。将来の目標をみすえて、じっくり、インプットを繰り返す大切さが見えてきます。

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