インド駐在のための必需品は? おすすめを駐印経験から徹底紹介 快適に暮らすために 

 インドは、日々、暮らすのに「今日も生きるぞ」というエネルギーがいる国です。40度くらいの暑さが続きます(短いですが、ニューデリーなどでは冬もあります)し、衛生状態も日本に比べるとまだまだ良くありません。病気に気を付ける必要があります。また、日本食材もなかなか手に入らず、日本の味が恋しくなります。

 そんなインドですから、インド駐在が決まった時は、不安が増すことになるでしょう。インドに駐在した私の経験から、おすすめの必需品を選んでみました。私はインドを含め、5か国に駐在しましたが、欧米諸国に比べると、インドでは、日本と同じレベルのものを入手するのが困難なことが多いです。

 「できる限り、日本から、多くのものを持って行ったほうがいい」というのがインド駐在から得た私の教訓です。

 では、必需品を順に説明していきます(写真はすべて、写真ACのものです)。

変圧器、変換プラグ


 インドの電源電圧は、220Vです。日本の電源電圧は、100Vですから、日本製の電気製品を使用する場合は、変圧器、変換プラグが必要となります。まず、インドで使用する予定の日本製の電気製品に、「AC100V~240V」と全世界対応の記載があるかどうかをチェックするといいでしょう。この記載があれば、変圧器は必要ありません。

 パソコンやスマートフォンは、240Vまで対応可能な全世界対応ものがほとんどですから、変圧器は不要ですが、変換プラグは使うことになります。

 トースター、電気ケトル、ホットプレート、電気スタンド、炊飯器、テレビ、アイロンなど、全世界対応でない電気製品の場合は、変圧器、変換プラグが必要になります。家族の人数に合わせて、変圧器を購入するといいでしょう。

 インド国内では、電圧が安定しないことが時々あり、電気製品が故障してしまうことがあります。「AC100V~240V」の対応の製品であっても、変圧器を使った方がいいことがあります。私も、できるだけ、変圧器に接続して、電気製品を使いました。

 変換プラグは、C、B3、Bが多くなっています。

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電気製品


 ドライヤー、電気ケトル、トースターなどはインドでも購入できますが、品質が日本製に比べると、落ちます。パソコンやスマートフォン、テレビ、CDプレイヤー、炊飯器など、お気に入りの日本製の電気製品を引っ越し荷物としてインドに持ってくる方々がほとんどです。

 インド国内で探す労力を考えれば、最初から持っていったほうが楽です。

 冷蔵庫や洗濯機など大型の電気製品は、引っ越しで持ってくるのも大変ですから、インドで購入すればいいでしょう。前任者がいれば、それらを引き継げばいいですし、インド製でも品質に大きな問題はありません。

食料品


 インドでは、ニューデリーやムンバイなどの大都市で、日本食レストランが増えてきています。また、醤油やソース、みりん、日本米などの日本食料品を売る店もあります。ただ、日本食料品の価格は、日本に比べて、2~5倍と高くなっています。主に、日本から空輸するためです。

 このため、インドへの赴任時に、できるだけ、日本食料品を持ち込んだほうが、快適に暮らせるようになります。慣れ親しんだ日本の味は、ホッと心を和ませてくれます。

 航空便は重さ、船便は容量で運送料金が決まります。このため、航空便と船便に分けて、送る日本食料品を決めます。

航空便に適する日本食料品

 軽くて、あまり、日持ちしない日本食料品が最適です。具体的には、

 インスタントラーメン
 カップ麺
 フリーズドライの味噌汁やスープ、パスタの素
 レトルト食品(牛丼、玉子丼、親子丼、カレーなど)
 日本茶
 和菓子

 などです。
 
 重いですが、味噌や醤油、ソースなど調味料も少し入れて置くと、船便が届くまでの期間、日本食を食べることができます。

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船便に適する日本食料品

 重くても日持ちするものが対象になります。具体的には、

 缶詰(肉や魚など)
 米
 うどん
 そば
 調味料(味噌、醤油、ソース、マヨネーズなど)
 カレーのルー(インドカレーは美味しいですが、日本式のカレーも食べたくなります)
 
 などです。

 航空便、船便ともに、上記の品物を参考に、自分の趣向に応じて調整すればいいでしょう。

日本食料品の買い出し

 インド駐在員の家庭では、大型の冷凍庫を備えている所が多くあります。バンコクやシンガポールなど出張先で購入する牛肉や豚肉をはじめ、貴重な日本食料品を保存するためです。冷凍庫から少しずつ、日本食料品を出して食べると、日本食のありがたみを感じることができます。

 ちなみに、牛肉はヒンズ―教徒、豚肉はイスラム教徒がそれぞれ食べないため、インド国内にはほとんどありません。インドでは、チキンやマトンが中心となっています。

医薬品、衛生用品


医薬品

 風邪薬、解熱剤、下痢止め、鎮痛剤、整腸剤、目薬などの医薬品は日本から持っていくのがいいでしょう。インドの薬は、日本人にとっては、強すぎます。

 また、インドでは、下痢になったり、高熱に悩まされたりすることが多くあります。たとえば、悪い水を飲んだだけで、下痢するのはもちろんですが、高熱になることも多々あります。普通の下痢止め、解熱剤では効かないこともありますから、抗生物質を多めに持っていくと安心です。

 私も、抗生物質を飲んだことで、病状が悪化せずにすんだ経験があります。

衛生用品

 以下のようなものが役立ちます。

マスク

 大気汚染もありますから、日本から持って行ったほうがいいでしょう。インド製のマスクは品質があまりよくありません。現在は、新型コロナウィルス感染防止のためにも使えるでしょう。

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虫よけ

 インドには、蚊が多くいます。デング熱にならないためにも使用したほうがいいでしょう。かゆみ止めのムヒも役立ちます。

蚊取り線香

 蚊取り線香もデング熱対策になります。ただ、日本製の蚊取り線香は弱いのか、それほど有効ではないかもしれません。私も、日本製の蚊取り線香を使いましたが、煙の中を蚊が飛ぶ姿をよく見ました。

ポカリスウェット

 体調の悪い時、風邪にかかりそうな時に飲むと、水分補給ができて、体調回復に役立ちます。

衣料品


 着やすさからすると、やはり、日本から持って行ったほうがいいでしょう。

スーツ

 ビジネスパーソンなら、何着か必要です。インド製のスーツは、胸の部分が広く開くなど、日本製のスーツとはデザインが異なります。日本人を対象にしたオーダーメードもありますが、少し高くなっています。自分の好きなスーツを日本から持参したほうが安心です。

Yシャツ、ブラウス

 Yシャツ、ブラウスも同様に、日本から持って行ったほうがいいでしょう。インドは暑い日が多いため、半袖、半ズボンで過ごすことが多くなります。ビジネスでは、Yシャツ、ブラウスが必要になりますが、日本ほど、枚数は必要になりません。

スポーツウェア

 スポーツウェアを持っていくと、非常に役立ちます。家にいる時や、休日の外出用に気軽に着ることができます。インドでも、いろいろな衣料を買うことができますから、それらと組み合わせると、日本とインドのファッションを楽しめます。

下着

 男性も女性も、自分に合ったものを日本から持って行ったほうがいいでしょう。女性の場合、特に、ストッキングは日本製がやはり一番です。

 靴も履き慣れたものを持って行くのがおすすめです。インドでは、道路を歩くと、砂ぼこりで、すぐに靴が白くなってしまいます。普段履きの靴を多く持参するのがおすすめです。ビジネス用で履く、いい靴を何足が持っておくといいでしょう。

 スリッパも役立ちます。家の床は少しヒンヤリしますので、はだしだと冷たく感じます。スリッパを履いて生活することが多くなりますので、できるだけ揃えておくといいでしょう。インドでも、スリッパは買えますが、少し、硬く、足に合わないケースも多くあります。

お役立ち日用品

 このほか、お役立ちの日用品をあげてみました。

 シャンプー、トリートメント
 歯ブラシ
 化粧品
 耳かき
 包丁
 まな板
 しゃもじ
 バスマット
 タオル 

娯楽用品

 毎日を充実した日々にするには、娯楽も重要です。読書や音楽鑑賞ができる環境を整えるといいでしょう。

まとめ

 インドの生活環境には厳しいものもあります。日本で揃えられるものはできるだけインドへ持っていく。そして、インドで、いいものを見つけて、生活を豊かにする。そんな生活スタイルが、インド駐在生活を豊かなものにすると思います。

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