小田急多摩線の延伸ルートは? 新しい中間駅はどこに?

 小田急多摩線の延伸計画が検討されています。延伸ルートはどうなっており、新しい中間駅はどこに設置されるのでしょうか。地元自治体、小田急電鉄、学識経験者らで構成される関係者会議の調査結果をもとに、まとめてみました。

小田急多摩線の延伸ルートは?

地図は、関係者会議の調査結果から引用しました。

 2019年5月に発表された関係者会議の調査結果によると、現在の小田急多摩線は、新百合ヶ丘駅(川崎市)から唐木田駅(多摩市)までの10.6キロですが、延伸計画は、この線を、JR横浜線も通る相模原駅(相模原市)、さらには、JR相模原線も通る上溝駅まで伸ばすことにしています。

 延伸区間は、8.8キロとなります。開業時期は、2033年を予定しています。

新しい中間駅はどこに?

 新しい中間駅は、町田市小山田地区に設置することにしています。

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部分開業が有力

 現時点では、唐木田駅-相模原駅間の約5.8キロを先行して部分開業させることが有力となっています。

 唐木田駅から上溝駅までだと、概算建設費は1300億円が見込まれていますが、これだと、黒字転換するのに42年かかるとされています。もし、唐木田駅-相模原駅間の約5.8キロを先行して部分開業すれば、概算建設費は870億円となり、黒字転換は26年になると見られています。

 都市鉄道利便増進事業は、黒字転換が30年以内になれば、国の補助の対象となることを定めており、唐木田駅-相模原駅間の先行部分開業が有力視される理由となっています。

 都市鉄道利便増進事業によると、線路や駅などの建設費の負担割合は以下のようになっています。

 国                                 
 地方自治体(町田市、相模原市)                   
 独立行政法人「鉄道建設・運輸施設整備支援機構」あるいは第3セクター  

 が、それぞれ、3分の1を負担することになっています。

 国の補助があるかどうかで、地方自治体の建設費負担は軽減されることになります。

 鉄道事業者の小田急電鉄は、建設費を負担せず、開業後、鉄道の施設使用料を国や地方自治体などに支払って、電車を運行します。

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まとめ

 小田急多摩線については、京王線と並走する形で、橋本まで延伸する計画がありましたが、オイルショックで多摩ニュータウンの開発計画が縮小されたことから、この延伸計画はなくなりました。

 今回の小田急多摩線の延伸計画は、延伸される場所こそ異なるものの、町田市や相模原市の住民の要望に応えるものとなっています。町田市、相模原市は2016年8月から、関係者会議を設立して、延伸計画の早期実現を目指しています。利便性アップにつながるか注目も高まりそうです。

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