長良川の鵜飼は、かがり火で鮎をおびき寄せたうえに、鵜匠が飼いならした鵜で鮎を捕る古式漁法です。毎年約10万人が鵜飼の観覧に訪れますが、長良川の鵜飼の歴史とは、どんなものでしょうか。2022年の日程や場所、アクセスも含めて、長良川の鵜飼についてまとめました。
長良川の鵜飼の歴史とは?
鵜飼の起源ははっきりしていませんが、日本各地の古墳から鵜飼を表現したとみられる埴輪が出土していることから、鵜飼は古墳時代には行われていたのではないかと推察されています。
長良川の流れる美濃国(現在の岐阜県)では、戸籍の記述から、7世紀頃から鵜飼が行われていたとみられており、長良川の鵜飼いは1300年以上の歴史があります。
足利義教
織田信長
徳川家康、秀忠
歴代の尾張藩主
らの時の権力者が鵜飼を観覧しました。
「おもしろうて やがて悲しき 鵜舟かな」
松尾芭蕉は貞享5年(1688年)、弟子とともに鵜飼を観覧し、上記のような一句を詠んでいます。
外国人に目を転じると、イギリスのエドワード皇太子や、喜劇王チャールズ・チャップリンも観覧しました。
すっかり、人気の風物詩として定着しています。
鵜飼の期間中には、「御料鵜飼」が8回行われます。鵜匠が禁漁区である長良古津地区で、皇室に納める鮎を捕ります。
長良川の鵜飼の2022年の日程や場所は?
長良川の鵜飼の時期は毎年、5月11日から始まり、10月15日まで続きます。
5月11日には、鵜飼開きが行われます。
9月12日の休みを除き、増水で川の水が濁らないかぎり、鵜飼は毎夜、行われます。
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観覧船の料金や予約方法は?
観覧船の料金は?
長良川の鵜飼の公式サイトによると、観覧船は、乗合船と貸切船の2つがあります。実施要項では、乗合船と貸切船の観覧船の料金は以下の通りとなっています。
乗合船の料金
土日祝日 大人 3,500円 小人 1,800円
平日 大人 3,200円 小人 1,800円
出船時間は、18時15分、18時45分、19時15分となっています。
食べ物、飲み物は持ち込むことが必要です。19時15分出船の乗合船では飲食できません。
貸切船の料金
貸切船の規模に応じて、乗員数が定められています。
平日 土日祝日
50人乗り船 35人 112,000円 122,500円
40人乗り船 28人 89,600円 98,000円
30人乗り船 21人 67,200円 73,500円
20人乗り船 14人 44,800円 49,000円
15人乗り船 10人 32,000円 35,000円
出船時間は、18時45分から19時15分までの間で、希望の時間に出船します。
金額はすべて消費税込みとなっています。
50人乗り船を除き、船内で飲食できます。食べ物、飲み物は持ち込むことになります。
注意事項
新型コロナウィルス感染防止のため、注意事項があります。
船内は禁煙です。
乗船者はマスク着用が義務となります。
乗船当日、乗船者は全員、検温が求められます。
船内は禁煙です。
観覧船の予約方法は?
観覧船の予約方法は、鵜飼観覧船事務所に連絡して申し込みます。
貸切船は、電話のみの申し込みとなります。
乗合船は、電話、インターネットどちらでも申し込みできます。
電話は、058ー262ー0104です。
営業時間は、午前8時45分から午後5時30分(鵜飼期間中は、午後8時)までです。
ホテル、旅館を通じて申し込むこともできます。
長良川の鵜飼へのアクセス
長良川の鵜飼へのアクセスは以下のようになっています。
バスの場合
JR岐阜駅あるいは名鉄岐阜駅から、長良橋経由線に乗車して、バス停の長良橋で下車 徒歩1分
車の場合
・東海北陸自動車道岐阜各務原ICから国道21号、156号を北進、岐阜公園場外駐車場へ
・東海北陸自動車道一宮木曽川ICあるいは名古屋高速一宮東ICから国道21号、156号を北進、岐阜公園場外駐車場へ
岐阜公園場外駐車場の駐車料金は、1回310円です。
まとめ
長良川の鵜飼は長い歴史があります。それぞれの時代に、どんな形で鵜飼が行われてきたのかを調べるのも楽しいでしょう。また、日本では、嵐山、宇治川、三隅川(大分)などでも鵜飼が行われており、これらの各地を訪れるのも鵜飼への理解が深まります。
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