大和言葉の本「美しい『大和言葉』の言いまわし」を読む 意味や起源を考えて

日々の生活で、「大和言葉」を意識することはありませんでしたが、「美しい『大和言葉』の言いまわし」を読んで、その魅力に引き込まれました。大和言葉 は、日本の風土、歴史な中で生まれた言葉で、柔らかさや味わい深さがあります。一語一語かみしめながら、意味や起源を考えて、時代を映す言葉をもっと研究したくなります。

「『今日はいい天気ですね』ではなく、『今日はいい日和(ひより)ですね』と、挨拶されたら、なんとなく『ポカポカ』してきませんか?なにか『好い日』になりそうな気も・・・。『天気』は漢語で、『ひより』が生粋の日本語、つまり『大和言葉』です」。

本のこんな冒頭を読んで、読む進めていくと、使いたい大和言葉がたくさんあります。

「ごゆるりとなさってください」。

大和言葉の「ごゆるり」は、日常言葉では、「ゆっくり」で、「ごゆるりとなさってください」は、「ごゆっくりなさってく ださい」に相当します。「ごゆるり・・・」のほうが、気兼ねなくゆっくりしてもらいたい気持ちをさらに強めて伝えられる、と本は説明しています。

「お越しになる日を心待ちにしております」は、「お越しになる日を待っています」にあたります。大和言葉の「心待ち」のほうが、待ち遠しさ、ワクワク感が伝えられます。

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よしなに(日常言葉なら、よろしく)
たおやか(同じく、しなやかで優しい)
あっぱれ(同じく、見事)
しおらしい(同じく、控えめな)
おもはゆい(同じく、恥ずかしい)
たゆたう(同じく、躊躇する)
お手すき(同じく、お暇)
いなせ(同じく、威勢がよく、男らしい)

など、大和言葉は魅力でいっぱいです。

日本語には、「大和言葉」「漢語」「外来語」の3種類があります。

本は、大和言葉の特徴として、響きが優しく美しいことを挙げたうえで、

「おもてなし」
「相手を称える」
「相手をたしなめる」
「気持ちを伝える」
「スピーチ・手紙に使える」
「季節・時間を表す」

など8章にわたって大和言葉を紹介し、大和言葉 と日常言葉を対比させながら語源や由来、使い方を解説しています。

日本最古の和歌集である「万葉集」は、大和言葉の宝庫なのだそうです。もう一度、読んでみたくなります。

大和言葉には、やや古いな、ちょっと恥ずかしいな、と感じる言葉もありますが、脈々と引き継がれてきた日本の風土、歴史を考えると、その変遷をとらえ直したくもなります。

結婚式のスピーチでは、「末長くお幸せに」ではなく、大和言葉の「幾久しく」を使って、「幾久しくお幸せに」を使ってみるのもいいでしょう。

海外に駐在した時には、英語などを使わなくてはならない中、思うことを自在に表現できる母国語・日本語の有難さをいつも感じたものです。母国語はどんな風に変わってきたのか、大和言葉を通して、もう一度考えてみたいと思います。

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