国民に広く愛された歌手、坂本九さん(川崎市出身)の代表曲「上を向いて歩こう」の歌碑がJR川崎駅東口広場に完成しました。坂本さんが1985年8月の日航機墜落事故で亡くなって30年となる年に、地元の「ライオンズクラブ国際協会330‐B地区」が作製したものです。川崎市の新たなシンボルになりそうです。
上を向いて歩こう
涙がこぼれないように
思い出す春の日
一人ぼっちの夜
上を向いて歩こう
にじんだ星をかぞえて
思い出す夏の日
一人ぼっちの夜
幸せは雲の上に
幸せは空の上に
永六輔作詞、中村八大作曲の名曲が御影石の歌碑(高さ1.9メートル、幅1.35メートル)に刻まれています。
その上には、坂本さんのプロフィールとして、9人兄弟の末っ子として生まれた九さんがエルヴィス・プレスリーに憧れて歌手を志したこと、1961年に歌った「上を向いて歩こう」が大ヒットしたこと、「SUKIYAKI」として世界でも発売され、日本語の歌が初めて世界的なミリオンセラーとなったことなどが説明されています。
苦しく、悲しいことがあっても、下を向かない。希望を持って、上を向いて歩き続ける。時代が移り変わっても、輝き続ける名曲です。2011年の東日本大震災の際にも、多くの被災者が「上を向いて歩こう」を歌い、励まし合ったといいます。
歌の持つ力でしょう。
私は15年以上、海外で暮らしましたが、時折、「上を向いて歩こう」を口ずさみ、故郷の日本を想い出しました。いい歌だなあ、とそのたびに思ったものです。
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