新聞の書籍広告のタイトルをノートに抜き書きする トレンドを追い、思考を深める

 週末は時々、新聞の書籍広告のタイトルをノートに抜き書きすることにしています。タイトルを書き写して再度、読むと、流行のトレンドがわかります。同時に、タイトルを読んで気づいたことを書く加えていくと、思考が深まっていきます。

 今回は9月11日から18日の新聞をじっくり読み返してみました。新聞は、読売、日経、神奈川の3紙です。こんな書籍タイトルが目につきました。

 「運は創るもの」(日経9月11日)
 ニトリ創業者、似鳥昭雄氏の波乱万丈の一代記。「壮絶だが、明るい。人を喜ばせるのがなによりも好き。それが似鳥さんの、人生であり、哲学だ」と作家の村上龍さんが書いています。

 「超ロジカル思考」(同)
 グーグル創業者やジョブスら「天才」たちの「思考の習慣」が身につく、とサブタイトルにあります。

 「男と女のワイン術」(同)
 奇抜なタイトルです。

 「ローマ法王に米を食べさせた男」(同)
 同様に奇抜で、読みたくなります。

 「耳は1分でよくなる」(読売9月13日)

 「英雄の書」(同)
 誰もが『英雄』になるための人生の羅針盤がサブタイトルになっています。

 「悩まない練習」(読売9月15日)
 気にしなければ、悩みはスーッと消える、名僧の名言67がサブタイトルです。

 「脱東京」(同)
 仕事と遊びの垣根をなくす、あたらしい移住がサブタイトルです。

 「渡辺和子 幸せはあなたの心が決める」(読売9月16日)
 失ったものではなく得たものに目を向けて生きようがサブタイトルです。

 「かながわ定食紀行」(神奈川9月17日)
 ぶらぶら のんびり しみじみ おいしいがサブタイトルです。

 「本をサクサク読む技術」(読売9月17日)
 ”オイシイ”ところを瞬時に吸収できるがサブタイトルです。

 「大前語録」(読売9月18日)
 勝ち組ビジネスマンになるための88か条がサブタイトルです。

 人生をどう生きるかを問う本が多くなっています。悩みを解消するもの、癒しを求めたものも多くなっています。タイトルの言葉自体が面白く、魅力的なものもあります。「かながわ定食紀行」は地方発信の書といえるでしょう。

 「新聞広告の中でも私が熟読しているのが書籍広告です。・・・いまの時代に求められているテーマ、人気があるジャンルがわかってきます。本は世の中のニーズや考え方を映す鏡なのです」

 「週刊誌、月刊誌、経済誌、婦人誌(家庭誌)などの広告に目を通すことも欠かせません。こうした雑誌の特集企画を眺めていると、いま、どんなことがはやっているのか、読者が何を求めているのかがわかってきます」

 ジャーナリストの池上彰さんは著書「「池上彰の新聞勉強術」で、こう書いています。

 私は、本のタイトル、サブタイトルをノートに抜き書きしたら、時々、読み返し、気づいたことを付け加えて書いておきます。気づきが増える本については、思考が深まっていきます。当然、思考が深まった本は買いたくなります。逆に、気づきのない本を買うことはありません。書籍広告から、時代を読む。これからも続けていきたいと思います。