手帳の革カバーが手になじんでくると、手帳をより自分のものにしたい気持ちが強まってきます。そんな時に行うのが、過去の手帳をじっくり見返し、重要な情報を新しい手帳に書き移す作業です。
全部を書き移す訳ではありません。過去の手帳を最初のページからパラパラとめくりながら、読んでいくと、書き移すべき重要情報がわかってきます。時間の経過を経ることで、結構、不要な情報も多くあります。時間による精査ということでしょうか。
この作業の中で、やはり、一番、書き移しの対象になるのが、本や新聞を読んで重要、面白いと思った抜き書きです。たとえば、過去の手帳には、こんな抜き書きがしてありました。
「能力は誰も大差ない。意思はみんな弱い。違うのは、気持ちの持ち方とどれだけいい手法や技術を知っているかだ」(勝間和代著「新・知的生産術」)
「私にとってのの手帳とは、『経営資源としての時間を創り出す道具』であるだけでなく、『思考の場』であり、『情報蓄積の場』であり、『目標と計画の設定の場』でもある」(西村晃著「あなたの人生を変える手帳術」)
今、読み返しても、胸に刻みたい言葉ばかりです。こうした言葉を、現在、使っている手帳に集約し、何度も読み返すことにしています。
「これは世紀の発見ではないか」などと思った自分のアイディアは残念ながら、時間の経過の中で色あせてしまうこともあります。時間の流れの変化を見ることも役立ちます。
すべての情報を1冊の手帳にまとめることは、ジャーナリストの蟹瀬誠一さんら多くの人が提唱していることです。毎年、古い手帳の内容を新しい年の手帳に書き移していくことで、重要情報が凝縮されていく感じがします。
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