いい言葉ウォッチ 「文字の情報を頭の中で映像に転化」 ジャーナリスト・評論家の堤堯さん

 「本を読みながら文字の情報を頭の中で映像に転化していきます。そうすると覚えられるのです」。

 過去のスクラップ帳を読み返していたら、「文芸春秋」の元編集長で、現在、ジャーナリスト・評論家として活躍する堤堯さんが、エッセイストの島地勝彦さんとの対談で語った言葉が出ていました。人間の記憶がどういうシステムになっているのかを考える上で興味深い言葉だと思います。

 この言葉は、夕刊フジ(2014年1月17日付)のコラム「島地勝彦のサロン ド シマジで大いに燻らす」に載っていたものです。島地さんが「(堤さんの)記憶力がすごい。尋常じゃない。私の10倍はありますね」と堤さんに問いかけたのに対して、堤さんが「読書のときには必ずたばこをくわえていますね」としたうえで、 「文字情報を映像に転化する」独自の方法を披露しました。

 コラムでは、「(たばこは)いい形で脳に作用してくれている」の見出しにもあるように、2人が愛煙家ぶりを語り合っていますが、私は、文字情報を映像に転化していく堤さんの発言もおもしろいと思いました。

 きっと、文字情報はたくさんありますが、それをギュッと凝縮して一つの映像にまとめてしまうことで、記憶しやすくしているのではないかと思います。これは、たとえば、グラフやイラストなどにも共通するものです。グラフなどを見れば、文字情報がすぐにイメージできます。ジャーナリストの外岡秀俊さんが、日々の出来事をノートの1行に記録しているのと共通します。「インデックス」にしてしまっているのがいいのでしょう。

 私が抜き書きしている重要な数字も同じ効果がありそうです。

 抜き書きといえば、私は、本や新聞を読んで重要な部分や感動したことを手帳に書き、繰り返し読んでいます。繰り返し読むことは記憶に定着させようとする過程だと思いますが、今度は、抜き書きした文章、あるいは言葉を映像に転化するよう試みたいと思います。





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