イギリスの作家、P.G.ハマトン(1834年-1894年)はその著書「知的生活」(渡部昇一、下谷和幸訳)の中で、毎日2時間、最良の書物を読むようにすすめています。わずか2時間ですが、1年では700時間以上になります。将来のための大きな力になるとしています。
「第一段階としてあなたがやるべきことは、規則正しく時間を合理的に使うような習慣をつくることです。それは、仕事とか健康のことに気を遣わず、毎日2時間、最良の書物を読むための時間を得るためです」
ハマトンは読書のすすめをこんな風に書いています。ハマトンは、毎日4時間読書をしたら長続きしないとして、2時間は規則的に本を読むように説いています。「毎日、仕事はあるけれど、また、娯楽の時間もかかせないものだけれども、この2時間の読書の習慣だけはいつも必ず守ってもらいたいからです」と書いています。
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ドイツの哲学者カントも毎日午後6時から午後10時15分まで必ず読書をしました。眠気が邪魔になるとして夕食を取らないほどの徹底ぶりでした。「純粋理性批判」などの著書は、読書をし、思索した結果として生まれたものでしょう。
小さな蓄積も年月を経れば、大きな力になります。
日々、忙しいビジネスパースンにとっては疲れもあって、なかなか読書の時間を取ることができないかもしれません。しかし、ちょっとした工夫で読書の時間を確保することができます。疲れたら、寝てしまい、少し早起きせいて読書をしてもいいでしょう。すきま時間に少しずつ、本を手にするのもいいでしょう。
本で読んだことを思い出し、それについて、自分の考えをまとめてみるのも有意義な時間になります。
読書は、生き方を大きく変えます。毎日、少しずつ読書を継続したいものです。