天王は、厄除けの神様である牛頭(ごず)天王を指します。天王祭は、海の安全や厄除けを願う祭りで、全国各地で行われます。
そのうちのひとつ、江の島天王祭は、江島神社の境内末社である八坂神社が、対岸にある小動(こゆるぎ)神社と共同で行うお祭りです。その日程や由来、見どころを探ってみました(トップのイラストは、いらすとやのものです)。
◇日程、場所
2019年7月9日(火)、13日(土)、14日(日)
江の島の八坂神社(藤沢市江の島2-3-8)
小動神社(鎌倉市腰越2-9-12)
毎年7月の第2日曜日に、祭りのクライマックスとなる神幸祭が開かれており、この日を中心に祭りが行われます。2019年は、7月14日になります。
◇由来
江島神社のホームページなどによると、江の島の天王祭は、一つの故事に由来して行われるようになりました。
その故事は、小動神社にあった御神体の建須佐之男命(たけすさのおのみこと)の神像が海に流されたものの、江の島で漁をしていた大海士(たいかいし、素潜りの漁師)によって引き上げられて、八坂神社に祀られるようになったというものです。
現在、江の島天王祭は、「かながわの祭50選」の一つになっています。
スポンサードリンク
四葉のグローバー メンズ 祭り 江の島天王祭 Tシャツ White XX-Large 新品価格 |
◇祭りのスケジュール
江島神社のホームページによると、以下のようになっています。
7月 9日(火) 仮宮出御祭、仮宮着御祭
7月13日(土) 宵宮 天王囃子
7月14日(日) 神幸祭(例祭)
◇見どころ
この中で、クライマックスとなるのが、7月14日(日)に行われる神幸祭です。神幸祭は以下のようなスケジュールで進みます。
午前9時30分 発輿祭(はつよさい)
江島神社の辺津宮境内で、宮司ら神職が祭儀を行います。
午前10時 発輿(はつよ)
お神輿の出発です。
腰越から出迎えのお囃子
↓
江島天王囃子
↓
お神輿
の順で、石段を降り、参道を練り、島の入り口に向かいます。
午前11時 海上渡御
お神輿が海へ入って進みます。
午後零時30分 東浦祭典
お神輿が海上渡御の中、お囃子の一行が船に乗って、お神輿に近づいてきます。
神職も船に乗って近づき、お祓いをします。
大海士が御神体の建須佐之男命を引き上げたとされる東浦に、お神輿が到着。
ご神像を安置された場所に、神輿を置きます。
午後1時 発與
東浦を出発します。
午後2時 片瀬龍口寺到着
お神輿は江の島弁天橋を渡って、腰越に向かいます。
片瀬龍口寺前で、お迎えに来た小動神社のお神輿と合流すると、小動神社まで渡御します。
午後3時 小動神社着御祭
午後4時10分 小動神社発與
午後6時 還御祭
小動神社で御祭儀を行った後、お神輿は再び、江の島へと帰ります。
◇八坂神社へのアクセス
小田急線・片瀬江ノ島駅から徒歩25分
江ノ電・江ノ島駅から徒歩20分
湘南モノレール・湘南江ノ島駅から徒歩25分
◇まとめ
お神輿を担いで、海を進む海上渡御は迫力満点です。それほど目にする機会はないでしょうから、一度、その迫力を味わってみたらいかがでしょうか。
また、江の島エリアは観光地ですから、名所、旧跡もたくさんあります。江ノ電で巡るといいでしょう。今が旬の生シラスなど、海の幸も豊富です。江の島を満喫できるいい機会にもなります。