フランス・パリへ旅行に出かける人も多いでしょう。その際、どこで、円からユーロに両替するか頭を悩ませる人も多いと思います。場所によって、レート、手数料が大きく異なるため、一概に、どこが一番お得かを言うことはできませんが、できたら、避けたい場所はあります。
パリ滞在経験から、現地での両替事情をまとめてみました。
パリ市内の銀行窓口
一般的に、レートがよく、手数料も低くなっています。窓口は銀行の建物の中にありますので、警備員がいるなど安全も確保されています。大手銀行ならどこでもいいでしょう。英語も比較的よく通じます。
多少、並ばなくてはならないこともありますが、レート、手数料、安全を考慮すれば、銀行の窓口が一番いいかもしれません。
シャルルドゴールなど空港での両替所
大手銀行が空港に両替所を設けています。パリ市内の銀行窓口に比べると、レートがやや低く、手数料がやや高くなることもありますが、安心して、両替することができます。
パリ市内のホテル
空港で両替できなくて、ユーロが必要になった場合は、滞在先のホテルで両替することになります。ただし、銀行に比べると、レートはやや低く、手数料も高くなることがあります。
ホテルでの両替の一番のメリットは、24時間、いつでも安全に両替ができることでしょう。ただ、2つ星以下のホテルになると、夜間、ホテルフロントに従業員がいないことが多く、両替はできないことが多くあります。
オペラ通りやシャンゼリゼ通りなどの繁華街には、多くの民間両替所があります。これらも24時間オープンなど使い勝手のいいところもありますが、一般的に、レートが低く、手数料が高くなっています。
なかでも、注意しなくてはならないのが、見た目のレートの高さです。この場合、レートは高くても、手数料が異常に高く、両替後のユーロが極端に低くなってしまいます。以前、私も1万円を市内の民間両替所で両替しましたが、どう考えても、6500円くらいにしかならず、がっかりしたことを覚えています。
なかには良心的な両替所もありますが、できたら、避けたい場所が、この市内の民間両替所です。緊急の場合は役立ちますが、両替はできるだけ、しないほうがいいでしょう。
日本の銀行や空港では
旅行前、日本の銀行や空港で両替するのもお勧めです。パリ市内の銀行のほうがレートはやや有利になることが多いですが、海外旅行で使用する額ならば、大きな差は出ません。なによりも、安全に両替することができます。
旅行日程が事前に分かっているようでしたら、円高の時に、必要額を両替しておくのもいいでしょう。
多くの日本のクレジットカードがパリでも使用できます。市内の民間両替所で両替するよりは、クレジットカードでキャッシングしたほうがいいでしょう。クレジット手数料はかかりますが、市内の民間両替所よりはいいレートになります。
今や、主要通りには、大手銀行のATMがあり、簡単に、キャッシングができます。ただし、通りですので、安全には十分、配慮したいものです。
私もキャッシングした際、背後に並んだ男に現金をひったくられそうになった経験があります。ジャケットを着た普通の青年でした。私が、現金支払機から出てきた現金を手にしようとしたところ、急に、手を伸ばして、現金をつかみとろうとしました。
一瞬のすきもつかれないよう十分、気を付けたいものです。
まとめ
レート、手数料、安全が両替の際、気をつけるべきポイントですが、もう一つ、重要視したいのが、何度も両替をしない、ということです。必要な額を見極め、できたら、レートのいい場所で1、2回で両替してしまうことです。両替するたびに、手数料を払っていたら、大幅に目減りしていしまいます。
2002年のユーロ流通前、欧州では、何か国かに旅行する際はその国ごとに両替しなくてはなりませんでした。1万円をそのたびに現地通貨に両替したところ、最終的には、簡単に半分程度になってしまうこともありました。
両替で悲惨な目にあったら、パリ旅行も台無しになってしまいます。しっかり、事前に、両替の戦略を練ることも大切です。
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