矢印は、アイディアを深めてくれます。なぜ、矢印は、アイディアを深めるのに役立つのでしょうか。情報力アップに欠かせない矢印の力を探ってみました。
毎日の出費を矢印でコントロール
手帳セラピストのさとうめぐみさんは、毎日の出費について、自分の感情を言葉や矢印で手帳に書き留めることを勧めています。
月刊誌「BIG TOMMOROW」(2015年11月号)によると、さとうさんは、「手帳を使って貯まる性格になる」という記事の中で、「どんな時にお金を使うと自分は楽しいのか、逆に後悔するのか、まず把握することが大切。お金を意識的に使うようになり、ムダも減るはずです。まずここから始めてみてはいかがでしょう」と語っています。
さとうさんは、毎日の出費を手帳に記入したら、「衝動買いを後悔した」「探していた漫画が見つかった」などと自分の気持ちを付け加えて「見える化」するとしています。
もし、これが面倒なら、金額の横に矢印の上下で気分を表現することを勧めています。気分が上がった買い物なら、緑色で上向きの矢 印、逆に下がった買い物なら赤色で下向きの矢印を書き入れるといった具合です。
出費について、自分の気持ちを書き入れる。そして、見返して、使い方を修正していく。さとうさんは「金額よりも気持ちを重視」としています。とても有効な貯蓄術になります。
矢印を手書きして、アイディアを深める
矢印を使った貯蓄術は、矢印の効果を如実に物語っています。矢印の使い方を、アイディアを深めるのにも応用することができます。
手帳やノートに書き留めた事項、あるいは、本の文章に、矢印を書き加え、自分のコメントや感想を書き留めていきます。
→ここが重要
→発想が面白い
→ここは、〇〇さんと同じ考え方
→ここは疑問
→論理展開に無理がある
→面白くない
→再読は必要なし
プラス評価もマイナス評価もあるでしょう。どんどん思ったことを書いていきます。
さとうめぐみさんのように、上向き、下向きの矢印もうまく活用したいものです。
そして、再読します。そうしたら、さらに、コメントや感想を書き加えていけば、アイディアが深まります。思考回路が整理されて鮮明になるからです。不要な矢印は消してしまえばいいでしょう。アイディアを取捨選択できます。
手書きすることで、新たなアイディアも生まれてきます。
矢印の使い方 実践例
「7つの制約にしばられない生き方」(本田直之著)を例に、実践例を紹介しましょう。
この本の中に、「普段やらないことをする」という一項があります。この一項については、→面白い発想、としたうえで、→知らない街に行く、人形町、という風に、自分が現在、興味を持っている街を書き加えれば、アイディアが深まっていきます。
また、「同時にいくつもの仕事をする」(同)という一項については、→仕事のスタイルが急速に変化している、と書けば、時代の潮流をとらえることができます。
まとめ
矢印を使ってアイディアを書き加えることで、思考が発展します。さらに、これらの事項と矢印を使ったアイディアを読み返すと、さらに思考が深まり、新しい→が生まれることが多くあります。
矢印は大きな力を持っています。
新聞スクラップのやり方 何度も繰り返して読んで、情報力アップ 7つのポイントに注目! 【情報力アップ】