海外生活の注意点 インドの場合 日本人のネットワークを大切に

 「インドで生きるにはエネルギーがいる」とすでに書きましたように、インドは気象や衛生面などで日本と異なることから、毎日の生活が大変です。そんな時、役立つのが日本人のネットワークです。私も数多く助けてもらいました(トップのイラストは、イラストACのものです)。

人脈を引き継ぐ

 ビジネスパーソンの場合、前任者から人脈を引き継ぐといいでしょう。仕事関係の人脈はもちろんですが、仕事以外にも、いろいろな分野の方々と知り合いになることができます。

 私もニューデリー赴任となった時、前任者から、商社、メーカー、銀行、日本人学校関係などの方々を紹介してもらい、その業種の多さに驚きました。

日本人のネットワーク

 実は、前任者の趣味だったテニスを通じた人脈でしたが、インドでどう生活したらいいか、いろいろな問題にはどう対処したらいいかを教えてもらいました。週1回、40度を超すような暑さの中で、テニスをする中、つきあいはどんどん深まっていきました。

 私が下痢や頭痛に悩んだ時は、日本から取り寄せた貴重な抗生物質を分けてもらいました。私がデング熱になった時は、食事を届けてもらったことがあります。私が単身赴任だったからです。

欧米との違い

 日本人駐在者が多い欧米では、同じ業種の人々との付き合いが中心になるのが普通です。しかし、どうして、インドでは、日本人同士の付き合いが深まるかを考えると、やはり、厳しい生活条件が背景にあったように思います。お互いに困った時は、助け合う日本人社会がありました。

まとめ

 私の場合、インドの人脈は今も生きています。今も日本で付き合い、食事などをしています。

 いろいろな方々と知り合うことができる、というのは、海外赴任の大きな財産になります。日本人だけでなく、もちろん、インド人の方々との付き合いもしたいものです。海外赴任を機に、豊かな人脈を築きましょう。

関連記事
インド駐在のための必需品は? おすすめを駐印経験から徹底紹介 快適に暮らすために