東京都をはじめ首都圏を歩くと、発祥の地がたくさんあることに気づきます。一歩一歩、街を歩いて、その土地の歴史を学ぶ―。読書とともに、街歩きをすることで、発祥の地を巡る小さな旅を極めることができます。
まずは、東京大学発祥の地(神田錦町)を巡ることにします。その意味はどうなっているのでしょうか。
東京大学発祥の地(神田錦町)を巡る
東京都千代田区神田錦町に行くと、レンガ色の学士会館の建物が目に入ってきます。関東大震災の教訓を生かして、耐震・耐火の鉄骨鉄筋コンクリート造りにした旧館(1928年完成)と、5階建ての新館(1937年完成)が並んでいます。
旧館の正面玄関近くに、「東京大学発祥の地」の石碑があります。石碑は1991年に建てられたものです。
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東京大学発祥の地(神田錦町)を巡る その意味は?
石碑によると、1877年(明治10年)、この地にあった東京開成学校と、神田和泉町から本郷元富士町に移転していた東京医学校が合併して、東京大学が創立されたのだそうです。
創立当初は、法学部、理学部、文学部、医学部の4学部でしたが、医学部を除く3学部の校舎がここの神田錦町にあったといいます。1885年(明治18年)、本郷に東京大学が移転するまで、この地で学生が学びました。
案内板を読むだけで、この地の歴史がわかります。明治時代のことですから、当時の東京大学を想起するものはありませんが、当時の雰囲気を想像すると楽しくなります。学問の街として、多くの学生でにぎわった様子が目に浮かんでくるようです。
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東京大学発祥の地(神田錦町)へのアクセス
学士会館 東京都千代田区神田錦町3-28
都営三田線 都営新宿線 東京メトロ半蔵門線
神保町駅で下車 A9出口から徒歩1分
東京メトロ東西線
竹橋で下車 3a出口から徒歩5分
JR中央線 総武線
御茶ノ水で下車 御茶ノ水橋口から徒歩15分
JR東京駅丸の内北口からタクシーで10分
まとめ
発祥の地を巡る小さな旅は、とても豊かなものになります。歩いて気づいたことがあったら、自分で、その歴史を調べることになります。本を読み、人に会って話を聞くことになるでしょう。自然と、歴史に関する知識が増えていきます。歩きますから、健康にもいいものです。
発祥の地は、日本各地にあります。まずは、東京編を紹介していきます。
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