六義園 しだれ桜のライトアップ2019 見頃は? 混雑を避けるには? 

 東京にある大名庭園の一つ、六義園(東京・本駒込)で、2019年も、しだれ桜のライトアップが行われます。樹齢60-70年で、高さ約15メートル、幅約20メートルの大木のしだれ桜がライトアップされ、その美しさと壮大さに圧倒されます。混雑を避けて、しだれ桜のライトアップを楽しみましょう。

 ◇日程・場所

 2019年3月21日(木、祝日)から4月3日(水)まで
 六義園 
 東京都文京区本駒込6-16-3
 午前9時から午後9時まで
 開園時間が午後9時まで延長されます。
 ライトアップは日没から午後9時までとなります。
 JR駒込駅に近い染井門が開門されます。
 入園料 一般300円、65歳以上 150円
 小学生以下、都内在住在学の中学生は無料

 ◇しだれ桜のライトアップ

 しだれ桜は、堂々とした大木だけに、六義園のシンボルともなっています。岩崎家が設置した内庭大門から庭園に出ると、しだれ桜が一気に目に入って来ます。毎年春、桜は満開になると、滝のように、薄紅色の花をつけます。

 太陽に光を浴びて輝く昼のしだれ桜も美しいですが、夜間、ライトアップされたしだれ桜も、幻想的な世界を醸し出し、圧巻です。ライトアップの期間中が見頃となっています。

 一度、見たら、印象に残る、春のしだれ桜となります。

 六義園では例年11月中旬から、園内にあるモミジやカエデ、イチョウなど約1000本の広葉樹が色づき始めることから、これに合わせて、毎年、紅葉のライトアップも行われています。しだれ桜のライトアップは、秋の紅葉とともに、大人気となっています。

 ◇六義園の歴史

 六義園は、5代将軍・徳川綱吉の信任が厚く、大老格として活躍した柳沢吉保(川越藩主)が元禄15年(1702年)に築園したものです。「回遊式築山泉水」と呼ばれる大名庭園で、園内を歩きながら、四季の景色の移り変わりを楽しめるのが最大の特長です。

 六義園の名前は、中国の詩の分類法「詩の六義」に由来します。和歌では、その中国の分類法にならい、そえ歌、かぞえ歌、なぞらえ歌、たとえ歌、ただごと歌、いわい歌を「六体」に分類しています。柳沢吉保は、「むくさのその」と呼んでいたそうです。

 明治時代には、三菱の創業者・岩崎弥太郎の別邸となり、昭和13年(1938年)、岩崎久弥によって、当時の東京市に寄付され、昭和28年(1953年)、国の特別名勝に指定されました。

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 ◇混雑をどう避けるか

 紅葉とともに、しだれ桜のライトアップは人気急上昇中です。混雑の中では、しだれ桜のライトアップもゆっくり見ることができません。混雑する時間は午後6時から7時半ですから、少し工夫して、しだれ桜のライトアップを楽しみましょう。

 まずは、ライトアップの少し前に、六義園を訪れましょう。大名庭園を巡りながら、日没を待ちます。やや明るさは残るかもしれませんが、ライトアップしたしだれ桜を眺めることができます。

 入場券を昼間のうちに購入しておくのも一つの手です。入場券を求めて、1時間くらい列に並ぶケースも増えてきていますので、こちらも、その時間を短縮することができます。正門は、染井門に比べて、駅から遠いため、入場者が少なくなっています。正門をうまく利用しましょう。
 
 午後8時以降に訪れてもいいでしょう。ピークを越しているため、見学者は比較的減っているはずです。

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 まもなく開花するしだれ桜の大木
 
 ◇茶屋

 しだれ桜のライトアップを見たら、大名庭園を歩き、茶屋で一休みしてもいいでしょう。さくら茶屋、抹茶茶屋、吹上茶屋、心泉亭で、ゆったり、飲物を飲みながら、くつろぐことができます。

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吹上茶屋

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心泉亭

 ◇アクセス

 JR山手線、東京メトロ南北線の駒込駅から徒歩で約7分
 都営三田線の千石駅から徒歩で約10分

 ◇まとめ

 昼間には、大名庭園を見学できる庭園ガイドがあります。毎日午前11時と午後2時の2回で、それぞれ約1時間、ボランティアガイドの案内で、園内を巡ります。サービスセンター前あるいは染井門に集合します。入園料は前述のように必要ですが、ガイドは無料です。毎月、第1、第3日曜日には、英語ガイドもあります。

 しだれ桜のライトアップを機会に、魅力たっぷりの大名庭園を散策してみたら、いかがでしょうか。

 トップの写真は、六義園の渡月橋

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 ◇
 
 大名庭園についても、記事を書いています。

 江戸は人口100万人の大都市でしたが、総面積のうち、70%を大名屋敷、15%を寺社が占めていました。残る15%の土地に50万人の庶民が住むという状況でした。この中で、全国の諸大名は、上屋敷や下屋敷、時には中屋敷を構え、競って、日本庭園を築造しました。「大名庭園」と呼ばれるものです。大きな池を中心に、名木や名石を配し、屋敷や茶屋を建てる。いずれの大名庭園も、自然と人工美がうまく調和して、今では、癒しの場となっています。時代を経て、今に残る大名庭園は少なくなりましたが、東京にある大名庭園を訪れたのを機に、再び、その魅力をまとめてみました。これまでの記事を再編集し、アクセス情報などを加えました。・・・続きはこちらです。

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